2017年6月24日土曜日

ゆるキャラ、バリーさんは、ブランドタオル生地のハラマキをし、手には特注の船の形の財布を持っているという、産業都市”今治”の象徴だった - 今治市街(今治市・愛媛県)

右:角のタバコ屋、左:今治の観光案内所

何だか角のタバコ屋の店先から、行き先を教えてもらおうと雰囲気なのです。
ここは、JR今治駅の中にある「今治地方情報観光センター」で、古めかしい。

ガラス戸をあけて、観光地の情報を聞こうとしますが、おっとり女性が出てきます。
あのー、今治城へ行きたいのですが、と第一声で、出されたのは謄写版の地図。

例のリソグラフで刷ったのだと思いましたが、一部がインク切れでかすれています。
その程度なら役立ちそうで、係員の女性が経路を赤ペンでなぞってくれました。

それと、オムライスで有名らしい食堂にも行きたいのですが、とついでに聞きます。
えっ、言ったまま分からないようで、食べログにも出ていたのだと、畳み掛けました。

すると、あそこかもしれないといって、かねと食堂ですかと確認を求められました。
それ、それですと答えましたが、地図に載っていなかったので書き足してくれました。

謄写版の今治市街地図
グーグルドライブはこちらから

後で知ったのですが、今治市は、町おこしの一環で焼鳥日本一を宣言しました。
市内の焼鳥屋数は、タウンページでは六十軒で、人口一万人では5.2軒です。

ただ、今治のは、炭焼ではなくて鉄板で焼いており、少し焼き方が異なりました。
適度に脂が残り、旨味が増したここならではの調理ですが、こだわりは鶏肉です。

豚肉を使ったら焼きトンでしょうし、馬の内臓が焼鳥メニューにある町もありました。
つまり、あくまでも鶏肉しか使わないということで、焼き鳥日本一なのだそうです。

まあ、グルメ宣言の都市なら、食べログに載った食堂ぐらい知られているでしょう。
でも、女性は定かでないような感じで、それでも地図に書き入れてくれました。

それから、ここを後にして、堀が海とつながる城まで歩きましたが、ふと思いました。
今治って観光開発にあまり力を注いでいないのかと、第一印象が残ったのです。

日本三大水城、今治城
今治大和みやげ物店
市内で土産物店は一軒だけだって
今治みなと交流センター
フェリーの発着桟橋にあります
中村屋蒲鉾店、じゃこ天がおいしい

確かに、今治タオルのブランドがあるぐらい、繊維産業で名前の知られた町です。
この他、造船業も盛んで、今治造船や来島ドックの名前は聞いたこともあります。

そのせいか、国内海運業も盛んだそうで、今治船主と呼ばれるオーナーが多い。
船舶関連の機器開発、製造の事業所も集結しており、ここは工業都市なんだ。

加えて、焼肉のたれで有名な日本食研も、今治が発祥の地で本社があります。
つまり、しまなみ海道でサイクリストの聖地と呼ぶのは、一つの側面に過ぎません。

だから、観光開発が市政の課題として、重要度がかなり低いんだと思うのですよ。
それより、現地の産業を支えて来た若い働き手が、大都市圏へ流出しています。

しかも、人口十六万人を擁していて、高等教育機関の大学が一つもないのだ。
こんなお寒い状況を食い止めなければ、若い労働者は今治に残ってくれません。

そんな危機感から、今治市は大学を誘致しようと、積極的に動いたはずですわ。
しかも、加計学園が進出に乗り出したのは、市の分厚い財政支援があったから。

同市の製造品出荷額は年間一兆を軽く超えており、税収も磐石なのでしょう。
しかも、四国で最も製造出荷額が多い自治体ですから、大学があって当り前。

というわけで、今治に行って分かったのはマスゴミや民進党の的外れな攻撃です。
宮崎県で発生した口蹄疫の大騒動では、今治市のある愛媛県において、防疫業務を担う獣医師の確保ができなかったという事実があったのであり、ならば彼らを確保するためにも、そういった学部を四国のかの地にに誘致しようとした、新産業都市「今治」の意気込みには、ますますエールを送りたくなったのでありました。


おまけ:バリーさんは、前回の投稿を見れば分かるよ!?
グーグルドライブはこちらから
裏面に料理レシピが書いてあります


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