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平成3年12月31日滑走 |
今、防備録を読んだのですが、平成三年の大晦日は、きついドライブをしました。
この日だけで、このスキー場を皮切りに、青森県の大湯温泉まで北上しています。
その途中、鹿角市の水晶山スキー場を滑り、大湯温泉のゲレンデも滑りました。
どのスキー場を滑るのかは、特に決めていた分けでもなく、ガイドブックが頼りです。
ただ、このスキー場はどんな出版物でも全く紹介されていない未知の存在でした。
今なら、ネットで検索すると何かは引っかかるものですが、当時は未だありません。
メディアの種類が今と違って限られていたし、携帯電話の影も形も無い頃でした。
その日は、まず森吉スキー場近くの一軒宿、杣(そま)温泉を出発しています。
森吉町の阿仁前田市街を抜け、米内沢に入ってから道路標識を見かけました。
このゲレンデを指し示す矢印方向の看板だったのですが、偶然に見かけたのです。
この時は、非常にレアものを見つけた気分になり、ついハンドルを切っていました。
こうして、滑ってみたのですが、私だけのためにリフトが動いていたようなものです。
普通、家庭のある人なら、大晦日は大掃除や正月休みの準備で忙しいでしょう。
年末年始をずっとスキー旅行に費やす人間は、奇特以外の何者でもありません。
リフト監視員も、暇で仕事を持て余し気味だったのか、立ち話に乗ってくれます。
この米内沢は、伝統的にスキー競技が盛んで、学生が滑りに来るのだそうです。
もっとも、距離とかノルディック系の話が出たので、アルペン競技ではない感じです。
確か、この地域には鷹巣農林高校というスキー競技で有名な学校がありました。
道産子ですから、ウインタースポーツに強い学校は新聞で読んで知っています。
東北では、これ以外に弘前の東奥義塾高校も、入賞の常連校だったはずです。
まあ、雪に慣れ親しんでいる児童が、遊びでも地元の競技大会に出場します。
中には能力のある子供もいて、選ばれてそのような学校に進学するのでしょう。
つまり、ここでは将来のオリンピック選手を輩出するための下地があるのでした。
でも、今では過疎化が進み、現地も人口が減少して子供たちが減っています。
雪に恵まれた環境でスキーが思う存分楽しめるのですが、リフトもあまり動かない。
ネットで散見される情報だと、ナイター営業はあるが土日は休むなど変則的です。
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北秋田市のHPから転載 |
わずかに北秋田市のHPでは、平成23年にスキー場開きを写真を見かけました。
今年もまもなくシーズン到来ですが、地域の皆さんへ、是非、開いてもらいたい、
そんな風に思いつつ、この町は、別な意味でも思いがけない土地になりました。
それは、自分も口ずさむ唱歌”浜辺の歌”の作曲者の故郷だと分かったからです。
一世紀も前の歌曲ですが、美しい調べから音楽の教科書でも紹介されています。
この曲を作った成田為三さんですが、この内陸の米内沢町で生まれ育ちました。
現地には顕彰碑も建てられ、「浜辺の歌音楽館」で業績も紹介されております。
ユーチューブで作曲者やこの歌から検索すると、データが数多く見つかりました。
というわけで、米内沢はまんざら係わり合いが無いわけでもないと、知ったのでした。
スキー以外にも”浜辺の歌”の作曲者の出身地とは露知らず、大晦日で休館中だった、この音楽館がなんだったのかと、帰宅してから調べ初めて分かったのですが、今度は季節のいい頃にでも改めて訪れたいと思う、自分がいるのでした。
おまけ:
鷹巣農林高校卒業の高橋大斗選手が今季国体で優勝
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