インドでトリプル取得に驚きますた |
ISOといえば、 最近は9001とか14001を思いだすんじゃないでしょうか。
一方で、写真撮影の感度指数をISOともいい、 写真好きにはおなじみです。
それで、このISOですが、正式に国際標準化機構といい、 本部はスイスです。
目的は、電気分野を除く工業分野の国際的な標準(規格) を定めています。
実際、これがないと製品がどんな規格で作られたのかが、 分からないですよね。
日本ですとJIS(日本工業規格)がありますが、 これはISOと互換を保ちます。
つまり、世界中の製品が、ISOに従って製造されれば、 比較は簡単なのです。
このような国際規格は、 十九世紀のメートル条約の締結が嚆矢となりました。
ただ、アメリカなどはヤード、ポンドの単位が根強くて、 面食らうこともあります。
ゴルフや、アメフトの長さが依然ヤード表示だったりして、 電卓も欲しくなります。
他方、日本ではつい最近まで長さ・重さに、尺、軒、貫、 間を使っていました。
今は廃れてしまって、 畳みの尺度がかろうじて使われている程度でしょうか。
確かに、長さや重さがバラバラだったりすると、 取引に誤解が生じたりします。
海外から物資を輸入するのであれば、 単位が違うとなおさら判断がしづらい。
インドでこれほど測定器具を大事にしているとは |
仕上がりは最高ですが、コストが気になる |
このために、こういった度量衡を皮切りに、 国際規格が定められてきたのです。
一方、ISOは、モノ作りの価値判断を出発点に、 広がりを見せて来ました。
つまり、品質、環境、安全衛生を網羅して、 規格を作ろうとする動きです。
これが、品質管理がISO9001になり、 環境ならISO14001になりました。
こういった規格では、 運営者が要求された条件を踏まえて組織を運用します。
マネージメントシステムと言っていますが、 要するに運営制度に違いありません。
そして、この要求条件を満たしていれば、 審査団体からお墨付きがもらえます。
これが冒頭の認証写真なのですが、 正にインドの会社はトリプルゲットでした。
しかも、 来年ISO45001に昇格する安全衛生の18001まで先取り です。
どうだといわんばかりに、 水戸黄門のドラマで印籠を振りかざすようなものか。
小国ラオスでトリプルゲットした企業 |
まあ、インドであろうが、ラオスであろうが、万国、 経営者の志は同じなのです。
いいモノを、いいサービスを、 顧客第一で満足してもらえるように提供する。
そして、このポリシーを実現するには、 手っ取り早く既成のスタンダードを使う。
片や、企業の社会的責任が強く求められており、 環境も安全も重要です。
というわけで、ISOは、 世界で将来を担う経営者を育てているのかのようです。
繰り返しますが、品質、環境、安全衛生に根ざした企業経営は、 原点です。
それを、ISOの規格に則って会社の組織・ 制度を立ち上げるのは、 歩留まりの高さから見て当たり前のことかも知れず、 その一例をインドの協力会社探しの途中で発見できたのは、 われわれの背後に迫りつつある彼らの現実でもあって、 うかうかとしてはいられないな、と本気で感じるのでありました。
おわび:
最近は、ゲレンデネタからく逸脱した、 仕事絡みの記事ばかりになっております.
今しばらくのご容赦を。
もうすぐ、スキーシーズンの再来で、 そういったネタを書く気も涌いてくるでしょうから。
乞うご期待。
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