秋田県の魁新報より 見慣れないゲレンデも多い! |
このスキー場は、平成13年の閉鎖まで、ゲレンデガイドブックと無縁の存在でした。
簡単な記述はあったらしいのですが、コースマップも所在も紹介されない謎の存在。
なのに、なぜ見知ったのかと言うと、それは、新聞のスキー場積雪情報欄からです。
当時、仙台に住んでいたので、地元紙である河北新報には目を通していました。
この新聞、全国紙に比べて地元の話題がメインで、お買物のチラシも多く役立つ。
このため、積雪情報欄だって、福島など隣県の小規模なゲレンデも紹介しました。
その中に、このゲレンデが含まれていたのですが、東京から移り住んで初耳です。
これ以外にも、会津坂下、雷神山など、地元民のみぞ知るスキー場もありました。
確かに、猪苗代や猫魔など、首都圏で知られているゲレンデとは、好対照なのだ。
一方、ゲレンデガイドの編集者から無視されたのには、理由もあるはずでしょう。
多分、掲載してもらうのに出稿料を払わなかったとか、広告を出さずにいたのかも。
ゲレンデもリフト一本で小規模だし、目的は、近隣住民の冬場のレクリエーション。
しかも、自治体の運営で営利目的ではありませんから、宣伝する気もありません。
だから、新聞の情報欄に載る程度だったのでしょうが、この三ヶ所とも行きました。
平成6年2月11日滑走 |
ただ、二ヶ所は運よく滑走できましたが、雷神山だけシーズン初めで雪が全くない。
年末の正月休暇旅行だったせいで、未だ雪が足りず、次回の偵察に終わりました。
まあ、その後、閉鎖されてしまって滑走できなかったのは、実に痛恨の極みなのだ。
廃墟検索地図と言うサイトでも紹介されておりますが、現在は案内板だけです。
当時の高郷村営スキー場ですが、リフトは撤去され、ゲレンデも植樹されました。
痕跡を見つけるのも難しくなったようで、この五分一にしても、似たり寄ったりです。
ただ、冬の厳しさが和らぐ頃、ゲレンデ跡を登りながら高森山を登る人もいますな。
晴れていれば、頂上から景色はきれいだとありましたので、会津盆地なのでしょう。
そんな小高い丘陵に設けられたゲレンデのようですが、五分一の地名が面白い。
調べれば諸説があるようですが、意味的には六部と称する旅の僧を指すようです。
確かに、スキー場の駐車場が、大用寺という寺院に隣接するので、そう思えます。
何となく、スキーをするのに、お寺の駐車場に車を停めたような印象もありました。
と言うわけで、リフト一本だけで地元民が御用達のゲレンデを、楽しく滑りましたな。
二月に入ってからの滑走だったので積雪も十分にありましたし、初中級者向けにしつらえたバーンを、ちんたらちんたらと滑っていた分けですが、他方、自治体が財政難になれば、こんなに閑散とした施設は閉鎖されてしまうんじゃないかと思う気配を、当時ですら感じられまして、やはりそうなってしまったのはむべなるかなとも思ったのでした。
おまけ:
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