佐久、龍岡城の桜 |
五稜郭は、日本にひとつとして同じものはないとか、ふたつとないお城です。
北海道の函館にあり、江戸時代末期、戊辰戦争の激戦地になりました。
星型をした西洋式の要塞で、稜堡という三角形の突端部を多く持ちます。
敵からの攻撃に備えて、それぞれがお互いをカバーする陣地を備えています。
複雑な対称形のデザインをしていますが、日本の築城技術とは大違いです。
これも、西欧の科学的、合理的な発想にならったのですが、なぜ函館なのか。
元々は、江戸幕府が箱館の開港に合わせて、築造されたものなんですな。
要するに、幕末の頃には、すでに西洋式の軍事技術が実用化されていました。
しかし、完成から二年後に幕府は崩壊してしまい、逃げた残党が占拠しました。
これから、あの新撰組の土方歳三が獅子奮迅と活躍する函館戦争になります。
そして、その激戦地が五稜郭なのですが、自分の認識に一つ誤りがありました。
実は、日本にはもう一つの五稜郭が、長野県の佐久に存在しておったのです。
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すでにお堀が半分ほど埋め立てられて規模も小さいのですが、立派な五角形。
その名は龍岡城と言って、どうも桜の名所らしく、ネットで簡単に見つかります。
しかも、グーグルアースの上空写真を見ると、五角形が一目瞭然で分かります。
今まで、函館が唯一無二と思っていましたが、実は二つとあるお城なのでした。
ところで、このお城は、先月の板納めスキー旅行の道すがら、訪ねてみました。
八千穂高原スキー場を滑り終えてから、白樺湖へ向かうルートで寄り道です。
行けば分かりますが、小規模なので堀に突き出た稜堡の形状がよく分かります。
これが函館なら、五稜郭タワーの上から見ないと、形が分からないほどどでかい。
両方、桜の名所で全国お花見1000景にも選ばれていて、行ってみたくもなります。
というわけで、オランダのブールタング要塞も、星型要塞として世界的に有名です。
ヨーロッパには、近代にいたるまで戦時に備えて築かれた、五稜郭のような要塞が沢山あったのだそうですが、実戦で破壊されてしまったり、その後の経済や都市の開発などで、まったく姿をとどめなくなってしまったと言いますので、極東の日本において、これらの五稜郭がその形態を維持して残されているのは、誇らしいことだと思ったのでした。
おまけ:
ブールタング要塞は、冬景色も人気の一つ |
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