2017年9月18日月曜日

侵入生物データベースにリストアップされても、可愛いエイリアンなんだよ - マメアサガオ(栄区・横浜市)

道端で拾いました(言い訳)

台風18号が過ぎたので、風のせいで栗の実が道端に落ちたかもと、思いました。
ご近所には、小さいなりにも栗の木の果樹園が二つあるので、それがお目当て。

もちろん、中に進入して失敬するような、お手に縄の掛かるようなことは致しません。
道路に面した果樹園なので、大きな栗の木の枝が、歩道まで伸び切っております。

歩いていると、たわわな栗のイガが頭上で実っていまして、重力にはかないません。
つまり、台風で大風が一晩吹けば、その力で熟したイガは簡単に落ちてしまいます。

これが目当てでして、路上に落ちたものは拾得物として、貰ってくるという分けです。
ところが、果樹園のオーナーも、そこら辺は把握しており、栗は既に収穫済みでした。

それで、アスファルトの歩道は、さっぱりとホウキで掃かれてしまっておりました。
ざんね~ん、もう一ヶ所の果樹園を当って見ようかと行って見れば、先客がいます。

足でイガをつぶして、栗の実を取っているおじさんが既におりましてあきらめました。
それで、仕方が無くて、例の安全柵のある側溝の道まで引き返すことにしました。

それで、柵沿いには朝顔、彼岸花、オシロイバナなど、色々な花が咲いています。
他には、ヤマイノモ、オニドコロなどのツル性植物のツタが柵に絡みついたりします。

まあ、季節に応じて咲いてくれたりするので、通勤にも使う道とはいえ大切なのだ。
それでもって、今日は振り替え休日なので、時間にもしばられず、ぶらりと歩きます。

これって何の花?

いつも通りの花々が咲いていますが、そこでつる性植物の白い花をみつけました。
小さな釣鐘の形をして、多少地味目な花とはいえ、安全柵に絡みつく初顔です。

そこで、家に戻ってからネットで調べてみようと思いまして、先ずは写真を撮ります。
後は、家でググる時、画像検索で、この写真に合致する花を探そうとする次第。

ところが、思いついたキーワードが、ハート型、葉っぱ、白い花ぐらいで、貧弱です。
似たような花は見つかりますが、つる性の植物でもないし、なかなか合致しません。

でも、キーワードをとっかえひっかえ、根気よく探してたどり着いたのがマメアサガオ
これで間違いないと思い、花の名で探すと、侵入生物データベースって何なのさ。

要するに、特定外来生物を紹介するサイトですが、こんな可愛い花も含まれます。
というか、既に日本に定着してしまった帰化植物で、その数は半端なく多いのです。

しかも、自治体の条例の規制対象になっている植物も含まれたりして、厄介です。
このマメアサガオですが、昭和30年に東京近郊での帰化が報告されたのが最初。

現在、関東地方以西で道端などで普通に見られますが、自分的には初耳でした。
それで、小さいなりでも朝顔ですが、帰化しているアサガオ種は、限りなく多いのだ。

チョウセンアサガオは、普通に園芸品種として栽培されますが、渡来には違いない。
外にもホオズキ、サルビア、レンギョウまで定着していたと言われると何だかなあ。

と言うわけで、わが日本国は帰化植物だらけになってしまったのが、理解できました。
確かに、家々のお庭に栽培されている園芸用・観賞用の花々は、元来原産地が世界中に散らばっておりますので、一旦これらが野生化してしまえば、野の花として定着するのは致し方ないことでもあり、実に可愛いエイリアンなんだと思ったのでした。



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