|
ブルー、オレンジ、イエローで咲き誇っておりまして、場所は北海道の幌延町です。
最北端の稚内市から南に位置した自治体ですが、夏でも冷涼な土地柄と言います。
朝起きてみると雨が強めに降っていたせいか、八月なのに二十度ぐらいで寒いほど。
昨年の夏休みは異常気象で、台風が三個も北海道で猛威を振るったので驚きました。
だって、北海道まで台風が北上して天候に影響を与えるのは、例年は九月以降です。
そして、驚きなのなキャンプ場が町の市街地にあって、目の前が住宅地なのでした。
特に、スーパーや銭湯へ歩こうと思えば歩けるほどに、街中キャンプが経験できます。
一方、町出身の書道家の美術館が隣接していて、静かでアカデミックな雰囲気です。
しかも、立ち並ぶ住宅は敷地がゆったりしていて、ガーデニングが美しいのでした。
それで、つい見とれてしまって撮影したのですが、このオニユリの印象は強烈です。
どんよりとした雨模様の天気だって、派手やかなオレンジの花は、惹きつけて離さない。
なので、この花に興味を持ってしまったのですが、今年になって近所で再会致しました。
それは、庭の園芸でオニユリを植えている家があり、塀を越えてまで咲いております。
その時、葉の付け根に黒いムカゴが育っていて、興味があって記事として投稿しました。
ただ、それがポロリと舗装した地面に落ちてしまい、少し可愛そうな気持ちになります。
どんなに繁殖しようとアスファルトじゃ、絶対に育つ分けも無く、ならば自分が親代わり。
いくつか拾ってきまして、それをベランダのプランターに撒いて、水掛けを始めました。
まあ、果物用の包装プラケースに、土を詰めた有り合わせの鉢でも何とかなりましょう。
それで、毎日の水掛けは欠かさずに、その結果、小さなムカゴから、先ず芽が出ました。
ムカゴや球根の場合、根が最初に生えるというのに、根が小さすぎて代わりに芽です。
しかも、徐々に二粒ほど葉っぱが伸びて、うれしくなって、別な鉢に植えかえました。
多分、小さなムカゴは養分が足りず、最初に葉を出して光合成をする気になのでしょう。
そんな風にも思いつつ、この小さいムカゴは、別に咲いていた植木鉢から採取したもの。
片や、塀を越えて咲く方のムカゴは、養分が良いのかすでに根を生やし始めています。
確かに、大きなムカゴは根を着実に土中で伸ばし続けていて、この点が大きく違うのだ。
植え替えて順調に育っております |
大きなムカゴは根も立派です |
つまり、オニユリにしても、サバイバル戦略がDNA上に書き残されているみたいです。
でなければ、サイズの大小に関係なく、地面に落ちたら根だけを伸ばそうとするはず。
ところが、そうではないと判明して、生存環境次第でムカゴも生き方を変えるのです。
というわけで、自宅のベランダは、植え替えてみた鉢が、所狭しと並んでしまいました。
その鉢だって、ヨーグルト450グラムや、お味噌750グラムの容器だったりして、それでも植え替えできないムカゴには、もうすぐ枯れそうなアサガオの鉢に植えて居候させることにして、決して滋養を蓄えるには大きなものではないのですが、ムカゴから育て初めて花が咲くまで二三年はかかるという、息の長く根気の要る子育てにチャレンジしてみようと決起する、自分がいるのでした。
写真を差し替えてみました |
いいねと思ったら、二つポチっとね!
0 件のコメント:
コメントを投稿