2017年10月15日日曜日

百万ボルトとカラオケでがなって歌っても、本人もつい認めてしまったのだからOKとしよう - 金木犀(栄区・横浜市)


この花、人工的に調合された芳香剤の香りのベースになったナチュラルの香りです。
金木犀(キンモクセイ)なのですが、自分が住む辺りでも、庭木で植えられています。

距離にして五百メーターはあると思いますが、匂いは目の前の丘を越えて来ます。
それなりに小高いので、風に乗ったとしても、強い香りだからこそ届いたはずです。

そして、毎年、この匂いがすれば、秋の季節がめぐって来たなと、強く実感します。
でも、道産子にとって、この香りは便所の芳香剤でしかなかったというのは、本当。

だって、この木は北海道の寒さには耐え切れないので、育てられないと言います。
自生できたとしても、東北地方でも宮城、山形辺りまでらしいので、温帯の木です。

それでも、内地で働くようになって、この界隈に移り住む前は、気にしませんでした。
やはり、民家に庭木で植えられているような、緑の多い地域でなければと思います。

目の前は飯島市民の森もありますし、この香りに包まれつつ、森の中を歩きました。
その日、秋雨前線が湘南の海に張り付いて、まるで梅雨が舞い戻ってきたかのよう。

夜半から雨も降り続き、どんよりとした空のおかげか、気温は二十度を上回らない。
ひんやりする中、咲いたホタルブクロを発見したり、自然のありがたみに感謝感謝。


この花は、北海道だと野に咲く花ではないというし、ガーデニングなら咲くのかな。
自分にとっても内地に移り住んで見ることのできた花ですが、赤い花もあります。

ところで、キンモクセイは、堀内孝雄が歌った”君の瞳は10000ボルト”に登場します。
一番の歌詞ですが、ヒットした頃、未だ北海道で大学に通っていた当時が懐かしい。

 鳶(とび)色のひとみに
 誘惑のかげり
 金木犀の 咲く道を

 銀色の翼の馬で 駆けてくる
 二十世紀のジャンヌ・ダークよ

 君のひとみは10000ボルト
 地上に降りた最後の天使
 君のひとみは10000ボルト
 地上に降りた最後の天使...

一方、この歌詞を勘違いして、みんな百万ボルトとわざとカラオケで歌ったりしました。
仕舞いには、堀内さんまで言い換えて歌ったりして、それが思い出になったりしてね。

それで、この曲は、化粧品メーカーの資生堂が、秋のCMソングとして採用しました。
ベネフィークグレイシィアイシャドウの宣伝だったのですが、モデルはルーシー島田。

今頃、ググってみて初めて名前を知ったりしましたが、もっと興味深い発見もあります。
それは、とあるブログで、このモデルさんの消息を書いた投稿があったということです。
    
   
何でも、関西でスナックのママをしていたとかで、ボトルキープがカティサークだけとか。
妙にリアルさも漂って信憑性を感じてしまうのですが、彼女は今何をしているのだろう。

というわけで、今時は、メディアはハーフのタレントばかりで、みんなそれなりに活躍もしていますが、はるか四十年前だと、ハーフのタレントさんは数えるぐらいしかいなくて、まだ合いの子とか差別用語を平気で言っていた時代なので、彼女は、芸能界で活躍することもなく自然と消え去って行ってしまったようですが、ならば、あの人は今みたいな番組で、紹介してもらえないものかと、つい思ってしまうのでありました。






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