2017年11月2日木曜日

ロックでウシさんジャケットと言えば「原子心母」ですが、葉っぱでいかにもそっくりな草花がありました - ミゾソバ(溝蕎麦 )(飯島市民の森・横浜市栄区)

    
自分の住まいは意外に都会ですが、住民の保護でせせらぎが残されております。
飯島市民の森に源を発する流れですが、秋にはミぞソバの花が咲き揃うのです。

この花は、北海道のサロベツ原野を訪れた時、ガイドさんに教えてもらいました。
花は非常に小粒なので、つい見逃してしまいがちですが、じっくり見れば美しい。

まあ、ラムサール条約に登録された高層湿原に咲く花だから、湿生植物なんだ。
確かに、この市民の森のせせらぎは、林の北側を流れるのでじめじめしています。

あまり日当たりの良くない環境ですが、逆に好んで繁殖する印象を受けました。
それで、このミゾソバは、別名、ウシノヒタイ、コンペイトウグサというのだそうです。

後者は、花の姿が金平糖に似ているからでしょうが、ウシノヒタイは何じゃらほい。
何気に葉っぱを見てみますと、牛の角を生やしたような面影もありまして面白い。

   
要するに、葉の形を牛の額になぞらえたと察しましたが、可愛らしくもあります。
今までは花ばかりに目が行ってしまっていましたが、今回は葉を愛でてみました。

ところで、以前の記事でヤマノイモの新芽を掘り起こして、移植したと書きました。
ベランダに鉢を置き、毎日毎日、水遣りをしましたが、何か変だと思い始めます。

葉の形が少し違って肩を怒らせた格好が、丸いくびれに変わることもありません。
つまり、ヤマノイモの葉は、縦長のハート型ですらりとして肩も丸まっております。

それが一向に変化しないので、ひょっとして違う草花ではないかと気がつきました。
それで、出勤前に早起きして、わざわざ、せせらぎまで確認に行ってまいりました。

結果、ミゾソバの葉は、これが本当に牛の額なんだと納得がいくほどの姿です。
それに比べて、今育てている葉っぱは、角の部分から葉の先までが直線的です。

ミゾソバにも似ていないなんて、ならば近縁のママコノシリヌグイなんだろうかなあ。
この和名、継子の尻拭いという風変わりでな呼び名で、葉茎にトゲがあります。

だから、血のつながらない継母が、継子の尻を、わざと痛い棘で拭くのでしょうか。
まあ、昔は継子に対して、残忍ないじめ行為が行われて来たと言う証拠ですな。

でも、葉は多少似通っていますが、茎にはとげすら見当たらず、どうも違います。
よく分からなくなってきましたが、色々と若い葉を見ながら、一つ気がつきました。

それは、中には丸いくびれの少ない直線的な若葉も、あるのではないでしょうか。
結局、もう少し育ってみないと、これがミゾソバなのか、分からずじまいなのでした。

     
というわけで、牛さんデザインなら、ピンクフロイドのアルバムジャケットが有名です。
このプログレッシブロックバンドは、半世紀も前に「原子心母」というアルバムをリリースしたのですが、このタイトルも奇抜でチェロやブラス・バンド、コーラス隊などを大胆に採用した作品として評価も高く、一方、原子力電池駆動の心臓ペースメーカーの植込み手術に成功した女性の新聞記事(Atom Heart Mother Named)から名づけられたなんて、調べてみてウシノヒタイ以上にびっくりしてしまったのでした。


おまけ:
星蜂雀がホバリングしていました
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