2018年10月12日金曜日

温泉の多い自治体だから、『限界集落(ギリギリ)温泉』というコミックまで思い出してしまった - 早川町・限界集落(山梨県)

   
一度、歩いてしかいけない孤立集落を訪れたのは、四年前のことでした。
そこは、礼文島の東岸にある宇遠内と言う、二三軒しかない集落です。

最果ての旅行自体、寂寥感が募る上に、限界集落の印象が重なります。
寂しさを感じたのも、歩き出してたどり着くまで四五時間の間、人家がない。

最後の海辺の集落、西上泊を出て、ひたすら草原や深い森林を歩きます。
途中、車で何とか行けそうな召国(めしくに)集落の分岐にも出会うんだ。

後は、風の音を聞きながら草を掻き分けて、黙々と歩いていくだけなのです。
途中、一緒だった上さんが寝不足だったのか、行きたくないとむずかりました。

一本道で行く行かないの喧嘩になってしまい揉めたのですが、何とか落着。
ようやく歩き出しますが、これが往年の”愛とロマンの8時間コース”なのです。

桃岩ユースホステルに宿泊したことのある人なら、お話を聞いたと思いますよ。
ただ、海岸の崖っぷちを滑落する恐れもあり、ルートが一部訂正されました。

はるか崖下に宇遠内の堤防が見えた

このため、宇遠内の集落を経て対岸へ抜ける山間ルートになってしまった。
それでも、8時間の冠を抱いたコースの名称は、変らずに使われているんだ。

初めの風景は、過去の森林伐採が激しかったのか、荒涼とした草原です。
冷涼な気候で植林の成長が極端に遅いのか、保護柵で守られていました。

それが草原の中に散らばる殺風景な風景ですが、それが林野に変ります。
昔、ニシン漁で栄えた頃に伐採が及ばなかったと思いますが、礼文岳周辺。

山道の様相を呈して標高を稼ぎながら、続いて急降下の断崖が現れます。
これも恐怖の連続ですが、降りてゴロタ石の海岸を歩けば、集落でした。

公衆トイレもあるし、こじんまりした食堂もあるので、観光地には違いないな。
あまりに喉が渇いて食堂でジュースを買ったりしましたが、少し値が張ります。

それで、船で運搬して手間賃が掛かると、申し訳なく説明してくれるんだ。
まあ、こっちは観光地だから高くても已む無しと思いましたが、気心が素朴。

PDFはこちらをクリック

そんな迂遠内の集落は、わずか三軒だし冬場は市街地に移り住むみたい。
自動車道路が通じている最終地点から、歩いても一時間以上掛かります。

そんな絶海の孤島みたいな場所ゆえ、冬場になればどうしようもありません。
なぜ、そんなことを今さらながら思い出したのも、先週の旅行がきっかけです。

山梨県の早川町を観光で訪ねたのですが、”日本一小さな町”なんだとか。
ただ、断り書きがあって、東北大震災の影響を受けた自治体を除きます。

うーん、千人強しか住んでいない町になりますが、テレビでも紹介されました。
それは、ついこの間の、テレ東の”出没!アド街ック天国”という一時間番組。

よくPRできたと思いつつもそれなりの内容で驚きましたが、集落の数が多い。
30以上にもなるのだそうですが、中には限界集落も含まれているのでしょう。

町全体でも65歳以上の人の割合が47%ぐらいだそうで、かなり高いなあ。
これが集落だと、55%を超えてしまえば限界集落に当てはまってしまうんだ。

パンフの中身はこちらから

まあ、町全体の割合も高いので、消えゆく集落が出現してもおかしくはない。
というわけで、温泉が豊富に湧き出て、世界最古の温泉旅館もあります。

そんな町の特色を活かせば、限界集落の数が増えていったとしても、身延山の寺社町の特色を併せ持つ自治体だし、南アルプス・濃鳥岳登山の出発点にもなっている観光地ですから、このまま、日本一小さな町のまま、しぶとくPRし続けて行って欲しいなとと、思うのでした。



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