スキー場の看板がやけに小さい |
このスキー場は、隠れ家的なゲレンデで、知る人だけが訪れるゲレンデでした。
自分が訪ねた時も、行き当たりばったりに走り、偶然にたどり着いた印象です。
今改めてグーグルマップで確認しましたが、道標が貧弱過ぎて役に立ちません。
先ず塩沢石打ICを降りたら、国道17号線を少し走って看板を左折します。
見落としやすいほどの看板ですが、本当は手前の交差点で左折しても行けます。
ただ、途中途中で曲がる箇所には何の看板もなく、はっきりいっていい加減ね。
何となく走れば到着しそうでも、スキー客にはずい分と不親切だと思いました。
ただ、周辺はロッジや民宿が集まって、宿泊客には教えてもらえるのでしょう。
ネットを見ても意外にリピーターがあるらしく、理由は空いているからだとか。
他には、民宿が送迎する石打地区のスキー場には、ここも選ばれていました。
平成5年2月7日滑走 |
ところが、石打地区にこのゲレンデがあることを、知らない人が多いようです。
そして、どこかの財団法人が運営しているように感じますが、全く違います。
ごくごく月並みな民営ゲレンデで、もっと昔なら、石打大和と言っていました。
その後、改名が連続して、現在はMt.グランビュースキー場と名乗る始末です。
まあ、訪れてみれば、せいぜい名前が変わった程度かと思うに違いありません。
なぜなら、シングルリフトが頑迷に生き残り、今だに高速リフトすらないんだ。
うーん、シーラカンス的に進化が止まって、廃止リフトの支柱も立ったままだ。
運転を止めたリフトも多くて、現在は宮野下、第3・6リフトが運行中でした。
それで驚くことなかれ、この宮野下は中腹のゲレンデまでの単なる連絡リフト。
周辺には民衆・ロッジが点在しており、宿泊客を運ぶのに動いていた感じです。
PDFなら、ここから見てね |
もちろん、四半世紀前に滑った当時、スキー客もそれなりで賑わっていました。
でも、シングルリフトだけのレイアウトは、当時でもレトロと思ったものです。
さて、ここは地名が石打(いしうち)で、少し変わった名前と思っていました。
今回、投稿の前に調べましたが、ゲレンデ近くに石打神社が存在しています。
神社境内には岩が祀られているそうで、由来が結構おもしろい言い伝えです。
なんでも、はるか昔、暴風の夜があり、苗場山からこの岩が飛来し落ちました。
このため、この土地を石落と呼ぶようになり、転じて石打になったようです。
まあ、石打の地名は全国にも散らばっており、中には石打コブ観音まである。
だから、風変わりでもない分けで、何やら由緒を感じるのがおもしろいです。
というわけで、そんなエリアにひっそりと生き続ける、古色蒼然のゲレンデ。
当時も今も、駐車場料金を、しっかり千円取るあたりは、スキー客もまバラになった現在、少ないリフト収入を補填するために、ちゃっかり徴収しているのだろうと思ってしまうのですが、こういう天然記念物的なレトロさには、是非サバイバルしてもらいたいと祈念しつつ、滑った当時を懐かしく思い返すのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿