平成16年3月20日滑走 |
新潟県中越地方には、五日町、六日町、十日町のような地名が集まります。
日付に関わる地名ですが、三重の四日市も東京の五日市も同じようなもの。
日数に町や市が加えられていますが、何か意味を持つような感じもしました。
色々と調べたんだけど、どうも、市場を開ける日付が決まっていたからのよう。
例えば、廿日市(はつかいち)は、毎月20日の日に市場が立ったのが由来。
他には、十日おきに市場がたつと十日市場で、一から十までは良くあるんだ。
このような地名は、ほとんどが交易の賑わう場所で、川筋や海辺に位置した。
まあ、船を使って輸送すれば、もっとも量をさばくことができるので重宝する。
このゲレンデのある五日町も魚沼川が流れて、上流は六日町もありました。
一方、十日町は日本で一番長い信濃川の川沿いで、魚沼川が合流します。
そして、どの町も江戸時代は越後縮(えちごちぢみ)の織物が名産んでした。
このため、地元の特産品や生活物資が流れ、商人の往来もあったのでしょう。
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それで、ここの市街は国道17号線が抜けていて、これは旧三国街道でした。
宿場町でもあり、意外に民家と商店も多く見られ、隣の六日町も宿場でした。
一方、街道沿いにはスキー場が点在し、ゲレンデ街道と呼ぶのにふさわしい。
拾い上げてみますと、次のようにかつての宿場町にゲレンデが散らばります。
17. 浅貝宿(新潟県南魚沼郡湯沢町) → 苗場・浅貝
18. 二居宿(新潟県南魚沼郡湯沢町) → 田代
19. 三俣宿(新潟県南魚沼郡湯沢町) → 神楽・みつまた
20. 湯沢宿(新潟県南魚沼郡湯沢町) → 湯沢高原・湯沢中里・ガーラ湯沢
21. 関宿(新潟県南魚沼市) → 石打丸山
22. 塩沢宿(新潟県南魚沼市) → Mt.グランビュー・シャトー塩沢
23. 六日町宿(新潟県南魚沼市) → 六日町八海山
14. 五日町宿(新潟県南魚沼市) → 五日町
25. 浦佐宿(新潟県南魚沼市) → 八海山麓
26. 堀之内宿(新潟県魚沼市) → 小出・湯之谷薬師
※数字は、宿場番号
やがて、鉄道の時代を迎えると上越線が開通したのは、一世紀近く前のこと。
近在は有名な温泉も多く、旅客の大量輸送が進んで、観光開発も進みます。
雪国だから客足の鈍る冬場の行楽には、スポーツのスキーが欠かせません。
こうして、宿場町=最寄駅をベースに、ゲレンデ開発が進んだということだな。
現在、閉鎖・廃止のスキー場が増加中ですが、それでもいくつかは健在です。
関越道の高速道路もあり、首都圏からの手軽な観光地には違いありません。
平成5年2月13日滑走 |
というわけで、市(市場)に関する地名のゲレンデが存在したということなの。
この五日町は、初めナイターで滑りましたが、滑り残した上部のリフトにも乗りたくなったので、わざわざ再訪したというゲレンデでして、初中級者向けにまとめられたコースが家族連れにはまさにうってつけだと感じた、アットホームなスキー場なのでした。
おまけ:
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