この花、学名が”Erigeron”と書いて、エリゲロンと発音するからいかがわしい。
とても植物の名前とは思えなくて、しかも、可愛い小菊が早春から咲きますな。
和名ですとペラペラヨメナ、アズマギクとも言いますが、源平小菊なら可愛い。
花の径で二センチほどの小菊が、夏にかけて長い間、咲き続けているタフな花。
調べれば、どこにでも咲いている雑草扱いのハルジオンやヒメジョオンの仲間。
こちらは、草丈がすっと伸びて咲いていますが、エリゲロンはそう伸びません。
地べたからニ~三十センチの高さで咲いているので、群生で咲くと見とれます。
茎や葉っぱが目立たたないので、色とりどりの花ばかりに目が行くわけですな。
それに比べると、ハルジオンなどは葉や茎が伸びて目立ち、花が地味に見える。
まあ、花の大きさと形状から見て同じ仲間なのも分かりますが、多年草だって。
だから、町内会が総出で草刈りをしても、地中の根っこは生きているという事。
なので、来年の春になると、知らずの内に草丈が伸びて、花を咲かせています。
ハルジオン、葉が茎にまとわりつく |
もちろん、多年草とはいえ、種子で繁殖地を広げますが、エリゲロンも同じだ。
最初はノースポールだと勘違いして、咲いている場所で種取りをしていました。
花粉ごと採取してから、家に持ち帰って種子を選別しましたが、これが一苦労。
だって、虫眼鏡で観察しながら、種子をより分けるけど、あまりにミクロです。
長さが1ミリちょっとで幅は0.3ミリほどかと思うけど、ノースポール似の種子。
やっぱり、キク科の仲間だから、サイズに大小はあっても格好はそっくりです。
これを、秋口に撒いてみようと思いますが、アサガオの終わったプランターか。
まあ、ここにはヤハズエンドウを撒いて、土壌回復を図る思惑もあるんだけど。
百粒ぐらいは確保できたから、発芽率が低くても、一割でも芽吹けば良いかな。
というわけで、エリゲロンは外来植物でも、要注意植物の指定は未だなんだな。
他方、同じ仲間のハルジョオンとヒメジョオンは繁殖力が強くて、日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれたほどで、外来生物法の法律で要注意外来生物に指定されたぐらいで、方やエリゲロンは、遠慮がちに園芸品種で花壇を賑わせている程度ですから、まだ可愛いものだと思ってしまったのでした。
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