簀の子式の鉢置き台 |
これまで、趣味の日曜大工で作業をしたくて百均のホビー鋸を使って来ました。
ちょっとした木材の切出しには便利でしたが、寸法が長くなると切れ味が悪い。
店では、9ミリ厚で15X45センチの木材まで売られており、材料も揃えます。
この鋸は片刃ですから、木材の目の方向が縦横に関係なく挽くしかありません。
この15センチの横幅ぐらいなら気にはなりませんが、縦挽きとなると一苦労。
切り出し線を鉛筆で引っ張ってから作業を始めるのですが、真直ぐに切れない。
少しずつずれていくので、その時は、刃にわざと力を入れて軌道を修正します。
でも、ノコの板が硬いので、かなり力を込めないと駄目で、短い刃渡りも欠点。
鋸をよく見ると、背中の部分で鋸刃を挟み込んで、取っ手の柄につながります。
だから、この背中ががっちりしているので、鋸刃は簡単には曲がりそうもない。
取っ手は木製でなかなか洒落ていて、まあ百円で売る商品価値としてはOKです。
でも、縦挽きで細長い木材を多数作る必要に駆られて、新しい鋸を買いたいな。
この細長い木材というのは、横3センチ、縦45センチの寸法で切り出します。
実は、脚を付けた鉢置き台を作ったけど、台座はそのままの木材を使いました。
セリアで買ったホビー鋸 |
つまり、ベタな一枚板だったのですが、水遣りで板が濡れると反り返るのです。
少しずつ湾曲して来て、鉢を置いても安定しないので、少し不安になりました。
なので、細長い板を一定の隙間をあけつつ、風呂場の簀の子のように致します。
そうすれば、水遣りの水も隙間から流れ落ちるし、木材の触れる面も増えます。
なので、濡れた板も乾きやすいし、短い幅の木材だと反り返っても誤差の範囲。
簀の子仕立ての鉢置き台にすれば、手作り感も一層増して、達成感も湧きます。
そんなことから、最初の鉢置き台に、この細長い板材を二十本近く作りました。
それから、組合わせて製作したんだけれど、なかなかにいい出来だと自画自賛。
ただ、これ以上、できの悪いノコギリに要らぬ労力をかけたくなくなりました。
なので、アマゾンとかで探したんだけど、やっぱる両刃の鋸がベストでしょう。
青雲作 ブルーハード 240mm No.650 |
縦挽き、横挽きで使い分けられて、購入後に試したらズレの軌道修正も簡単だ。
二千円強の出費になったけど、コロナでおこもり中の手仕事には良い道具です。
というわけで、中学校の技術家庭科で使って以降、半世紀ぶりに使ったんだな。
今回、改めて縦挽きと横挽きのあることを再認識したんだけど、歯先で木の繊維を削り取る粗い目の方が縦挽きで、上刃・裏刃で小刀のように木の繊維を切断するのが横挽きなんて、木材の板目の特性を知り尽くした日本特有の大工道具に感心した自分がいるのでした。
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