以前、ゴーヤを栽培した用土の地味をどうやって回復させるか、投稿しました。
その際は、緑肥と言ってマメ科の植物で種まきをして、栽培する段取りでした。
枝豆などのマメ科植物には、根に根粒があって微生物の根粒菌が住んでいます。
この菌は、植物に共生する細菌で、土壌に窒素化合物を生み出して肥やします。
要するに、肥料をせっせと地中で作りながら地味を回復させる自然の秩序だよ。
ならば、このマメ科の植物を、作物の収穫後に、撒いておけば役に立つはずだ。
そこで、考え付いたのがヤハズエンドウという、ごくありふれた雑草なんだな。
近所の道端に生えていて、見つけたら片っ端からさやの種子を取っていました。
ただ、町内会で草刈りが行われるのが五月で、その前に熟したさやからゲット。
実の成っていないさやは、まだ青々としていますが、熟したのは真っ黒でした。
それで、このさやが乾燥してくると、弾力で種を弾き飛ばすから要注意なんだ。
黒くなったさやがバネのようにぐるぐる巻いていたら、種が飛んで後の祭りね。
なので、まだぷっくりする黒いさやを見つけては、種を取りまくっていました。
このマメは食べて食べられないことはないようですが、大きくても3ミリほど。
昔は食用としていても、これほど小さいのであれば、雑草に落ちぶれてしまう。
それでも、ネットでググってみれば、園芸家の中には緑肥として使うようです。
レンゲソウ双葉、ヤハズエンドウは早い成長 |
まあ、そんなことから種取をしたのですが、撒いてみたところが生えて来ない。
やきもきして、急きょ、レンゲソウの種子をアマゾンで取り寄せて撒きました。
三百円ほどと安かったのですが、一坪くらいは撒けそうな量で使いきれません。
なので、余った種子をどうしようか思案していますが、この植物もマメ科です。
つまり、両方ともマメ科で、地中に肥料成分の窒素を固定してくれる有り難さ。
このレンゲソウは、中国渡来の帰化植物で、水田に育てられて春の風物でした。
菜の花と共に春の花として親しまれ、農村ではよく見られる風景だったのです。
稲にはいい肥料になり、 稲刈りの後で水田に植えて、花のあとですき込みます。
そんな稲作における農事のサイクルが、江戸時代から面々と続いてきた分けだ。
それと、レンゲソウは蜜蜂の好きな花で、おいしい蜂蜜が採れるので有名です。
というわけで、ヤハズエンドウも遅ればせながら発芽したのが、逆に邪魔だな。
今のところ、レンゲソウの発芽が順調で、どんどん芽吹いてくれているところですが、未だ残っている種子は、古ければ発芽率がかなり落ち込みますので、残さずにマンションの共有緑地にでも密かに撒いてみて、花が咲いた後に種取りをすれば来年も賄えると思って、その場所を真剣に検討する自分がいるのでした。
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