2020年10月17日土曜日

再選を目指してコロナ感染から復活したトランプ大統領は、伝統的なアメリカンヒーローを連想させる立ち回りで非常に面白い - アメリカ大統領選(海外・USA)

ニューヨーク五番街で、”もう4年を”

アメリカの大統領選挙で再選を目指して、選挙運動が加熱するトランプ氏です。
彼の遊説による演説をユーチューブで聞いたりもしますが、饒舌で面白いんだ。

完全には聞き取れないんだけど、対立候補のバイデン氏をおちょくったりする。
まあ、名前を話に出す当たりで、喋りの口調が変わるので雰囲気が変わります。

聴衆も面白がっているのが分かりますので、言葉巧みに人を魅了しているんだ。
堅苦しい演説にならないのが本人のキャラクターでしょうが、下地があります。

それは、“You are fired!”、お前はクビだとテレビで宣言していた時代のこと。
当選する前に、米NBCテレビのリアリティ・ショー番組に出演していたのです。

キャラがぴったりの名言だと思いますが、勝ち残った勝者には”お前は採用だ”。
番組名は、”アプレンティス(The Apprentice)”で、見習いの意味を指します。

それで、応募者から選ばれた参加者が、トランプ氏の企業で本採用争いの競争。
様々な課題を参加者に与えては、個人やグループでそれらを競い合わせる分け。

その結果を役員会議室で、全員に向かってご本人が脱落者を宣言するのでした。
その決めゼリフですが、サラリーマンのリアリティーが効いて身に詰まされる。

まあ、今となっては、退職後の雇用期間延長で、ちんたらお仕事なのが楽しい。
他方、大統領になってから側近たちの出入りも激しく、現実が番組並みなのか。

単に好き嫌いが激しいのかもしれんが、大統領にしてはキャラの立ち過ぎる人。
そういう風に思う人が、アメリカ本国でも多いらしく、パロディー対象へ昇華。

ヘビメタの楽曲に合わせて、ご本人に歌わせるラップミュージックが秀逸です。
これは、ご本人の発言を切取り加工してつなぎ合わせる作業で、骨が折れます。

それに、ユーチューブで紹介されている動画では、映像がかなり凝っています。
中には、進撃の巨人よろしくロボット化した本人が、ドスンドスン歩く映像も。

ここをクリック、ユーチューブ視聴

他には、ブラックサバスの楽曲”パラノイア”は、本当に歌っているかの印象だ。
など、”Metal Trump"でググれば、色々な映像がクリップで楽しめて面白いわ。

これって、トランプさんが米国国民には良くも悪くも身近な存在なのでしょう。
まあ、賢く不動産を転がして億万長者になった本人は、アメリカンドリームだ。

しかも、かの国は、成功者の手腕によって敬意を持たれる人しか生き残れない。
そんな国で、破産を経験しながら、不動産エージェントでのし上がった実業家。

こんな人は、ある意味アメリカンヒーローの典型なんだと思ってしまいました。
つまり、本間長世が書いた”アメリカ文化のヒーローたち”に重なるものがある。

こういったヒーローは、国民から崇拝されるには条件を満たす必要があります。
まず、単純に普遍的なのは、肉体的、精神的強さで、彼はコロナから立直った。

しかも、高齢なのに遊説でステップを踏んだダンスをしたり、正にタフガイだ。
だから、相手を”寝ぼけジョー(バイデン)”とからかって喝采を浴びてしまう。

アメリカ文化のヒーローたち (新潮選書)

次に、彼は大統領として国民に明るい未来のヴィジョンを与えたと思いますな。そんな、行動力や野心は、かのTV番組で演じていた”お前はクビだ”の決断力。

そういった経営者の手腕を政治の分野に持ち込んで、職務をこなしてきたんだ。
だから、ロボットメカに化けた本人のラップは、アイアンマンと同じヒーロー。

そう思えば、アメリカ国民は本音ではトランプさんを支持しているのだと納得。
というわけで、こういったサイレントマジョリティーこそ、アメリカの真の姿。

ところが、アメリカの大手メディアがトランプ嫌いで選挙戦の情勢を不利に出すのも、ツイッターで勝手に情報発信してしまって彼らを出し抜くなど、ある意味報道に対する掟破り、革新的なところもあるので、これこそ政治家の既成概念を打破したヒーローなのかもしれず、こういった点では”もう四年(Four more years)と支持者が熱狂的に叫ぶのを見て、英雄願望は今も生き続けていると納得する自分がいるのでした。



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