和歌山県湯浅町で撮影 |
ここ数年、電柱のてっぺんに止まり、美しくさえずる野鳥に気づいていました。
胸と腹がオレンジ色で目立ちますが、時々は住んでいるマンションに現れます。
ヒーチュリツチーチュルリルなど、複雑な鳴声でさえずりますが歌うかのよう。
それで、この鳥がなんという野鳥なのか調べたら、姿がキビタキに似ています。
ただ、鳴き声をユーチューブで聞いてみると、少し違うようだし大きさも違う。
電柱の先端で鳴く姿を思い出せば、キビタキより二回りは大きな感じもします。
時にはマンションの廊下の手すりに止まって鳴いたり、ベランダにも現れます。
なので、意外に人を恐れない野鳥を考えると、ハクセキレイかもしれないなあ。
確かに、ハクセキレイもマンションに現れますが、電柱の上には止まりません。
しかも、鳴き声が全く違うので、この野鳥でないと考えるとイソヒヨドリかな。
この野鳥は、イソ=礒というだけあって、普通は海岸の崖地に生息しています。
なので、海岸から十キロも離れた内陸にまで飛来して来たとは思えないんだな。
まあ、謎の野鳥として迷宮入りしたんだけど、最近はやたらにさえずり出した。
それが、朝の四時から五時頃、ものの数分ですが中庭で鳴いてくれる早起き鳥。
その声に目が覚めてしまうほどで、最近では上さんも注意して外を見渡します。
それで、鳴き声をスマホで録音したらしく、聞かせてもらえましたので再調査。
伊豆大島三原山で撮影 |
この鳴声をユーチューブの動画と聞き比べをしたところ、やはりイソヒヨドリ。
確かに、腹の部分がオレンジ色をしているし、大きさも似通っていたので確定。
これからは、この早起き鳥はイソヒヨドリと思って声を楽しむことにしました。
ネットで確認しましたが、この鳥は、最近は都市部にまで進出しているようだ。
内陸数十キロまで生息地を広げているとありますので、自分の住まいは範囲内。
それに、性質は極めて図太く好奇心旺盛で、人間が寄っても逃げないようです。
なので、この野鳥以外に見当たりませんが、都市化にすこぶる適応しています。
自然の繁殖地ですと崖地で巣作りしますが、都会ではビルディングに営巣です。
餌場は、その崖地の下にある草地などの開けた環境ですが、都市部では公園だ。
つまり、似通った環境を見つけ出して、この近辺に棲みついたのでしょうな。
というわけで、謎めいていたさえずりの美しい野鳥の正体を突き止めました。
今住んでいる地域では、市民の森もあるので、ウグイス、ジュウシマツは普通にさえずりが聞けて、夏はゲー、ギーとオナガが、冬はヒヨドリがヒーヨ、ヒーヨと鳴くのも聞けますので、家にいながら声でバードウォッチングができる環境に、この上もなくありがたいと思う自分がいるのでした。
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