2021年3月24日水曜日

Caetla(サエラ)とは、フランス語で”あちらこちら”を指しますが、やっぱり意味からしてリゾートらしくなかったのかな - サエラスキーリゾート尾瀬(片品村・群馬県)

平成15年2月28日滑走
      
このゲレンデは、リゾート開発の後発組で、今さら感のあったゲレンデでした。
オープンした当時がスキー人口のピークになった頃で、それからは減少の一途。

開発者も、取らぬ狸の皮算用だったのでしょうが、今考えてみると遅すぎたな。
このゲレンデは、国道120号線を走ると、東側にある山塊に設けられました。

実は、沼田片品のゲレンデは、武尊山や尾瀬のある西側に多く存在しています。
一方、国道に沿った片品川から東側の斜面は、これまでは丸沼高原だけでした。

それで、地図帳を眺めて発見したのが、東側の沼上山がなだらかな等高線なの。
まあ、スキースロープを造成するにはもってこいと自分も考え付いていました。

”蛇の道”は蛇という分けではありませんが、開発者も目星を付けたのでしょう。
ようやく、遅ればせでおっとり開発されたのが、”サエラスキーリゾート尾瀬”。

尾瀬からは離れているのに、知名度の高い観光地を借用した苦しさは否めない。
リゾートも冷め気味で、”リゾート沼上”と言ったら、なにそれぐらいで終了だ。

なので、無理やり引っ張った気もしますが、自分が出かけたのは平成15年です。
オープンから数年を経ていましたが、平日だったのか、ほとんどお客さんなし。

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うーん、これじゃあ、何年営業できるか分からないと思うほど、寂しさが募る。
ゲレンデは空いているから滑って楽しかったのですが、面白いのはアクセスだ。

リゾートホテルに向かうのと、国道脇のスキー場の駐車場が分かれていました。
自分はホテルへの道がはっきりしなかったので、手っ取り早く国道脇の駐車場。

ここには、リフト乗場と券売場しかないので、リゾート感がまるでありません。
どこがリゾートなんだよと思いつつ、リフトで上がって降りてみるとホテルだ。

なるほど、国道からのアクセスは、わき腹を突いたように連絡していたんだな。
なので、本筋のアクセスは、ホテル側へ入る道でしたが、国道そばは別の利点。

つまり、他のスキー場へ向かうスキー客をかっさらう目的で作ったのだろうな。
スキー客の奪い合いとしか思えないデザインに、何となく一抹の不安を覚えた。

というわけで、このオープンから三年後に武尊オリンピアスキー場は閉鎖です。
スキー人口も減りだしていたし、かなり経営環境が悪くなって来た時期に後発でオープンしたのが災いしたのか、営業期間もわずか十数年でクローズというのは寂しい感じも致しますが、逆に、他の周辺ゲレンデが生き残っている状況には驚いてしまう自分がいるのでした。



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