2021年8月5日木曜日

ドイツ一辺倒でクラシック音楽を聴くのも、視野狭窄症ではないかというという気がしてきた ー テオ・イザイ(ベルギーの作曲家)

Théophile Ysaÿe (1865 - 1918)
    
考えますに、日本人がクラシック音楽を鑑賞すれば、中心なのはドイツ音楽ね。
モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスなど、際限がない。

この他、ウィーンに住んだ作曲家はあまたで、数え上げたら切りがありません。
なので、作品はより取り見取りで、活躍した時代にふさわしい名曲が多いもの。

なので、好きな作曲家を挙げてもらうと、全部ドイツ・オーストリア出身とか。
モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなど、古典派、ロマン派の勢揃い。

ただ、ブルックナー、ワーグナーなど、後期ロマン派になれば演奏時間が長い。
でも、現代社会はせっかちで、そこまでお付き合いする気も起きずに苦手なの。

どうして、日本人はドイツ音楽との親近感を持ちつづけて来たのでしょうかね。
ヨーロッパには、フランス、イタリアなど各国にも著名な作曲家は存在します。

となると、明治の文明開化で西欧音楽を取り入れるのにドイツ中心だったのか。
もちろん、ヨーロッパの音楽界も、当時、ドイツが主流だったから仕方がない。

以来、日本人はクラシック音楽を、先入観からドイツ音楽だとみなしたのです。
でも、飽きっぽい自分としては、他の国の作曲家の作品も聞いてみたくなった。

特にフランスの作曲家では、サンサーンス、ドビュッシー、ラベルなどが有名。
でも、お隣の国のベルギーとかスイスに有名な作曲家がいるのか、分からない。

紹介もされないし、作品もCDに録音されているのかどうかもはっきりしない。
でも、ユーチューブから、まれにそんな国の作曲家の作品に出会える時もある。

左から本人、兄ウジェーヌ
     
       
それが、テオ・イザイという作曲家で、ピアノ協奏曲がアップされていました。
しかも、音源が一つしかないらしく、共演オーケストラすら解散していました。

”The Orchestre de la RTBF”といって、日本語ではブリュッセル放送交響楽団。
ソリストはベルギー人だし、ベルギーの作曲家だから、敢えて録音したのかな。

一応、作曲家は、ウイキペディア(日本語)に紹介されていて、それなりです。
世界的でなくても、ベルギー国内ではおらが国の作曲として有名なのだろうか。

それで、この協奏曲を聞けば分かるが、世の中の埋もれた名曲の一つでしょう。
以前、ラロのピアノ協奏曲も紹介しましたが、こちらは複数音源がある分幸せ。

というわけで、お兄さんのウジェーヌは高名なバイオリン奏者で、彼を記念した音楽コンクール(現エリザベート王妃国際音楽コンクール)も作られたほどですが、弟の方は病弱だったせいか、音楽院の教授として後進の育成指導に努めた地味さゆえに、作品が顧みられないのは、残念なことだと思うのでした。



いいねと思ったら、三つポチっとね!
にほんブログ村 スキースノボーブログへにほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへにほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へ
にほんブログ村    にほんブログ村      にほんブログ村 



0 件のコメント:

コメントを投稿