十数年前、中国に伝説として伝わる究極の緑化法が、実現に移されていました。
その名も、”ペンキ緑化”と言って、禿げ山も一週間ほどで青々とした山に変身。
もちろん植樹をした分けでもなく、ただ岩肌に緑のペンキを塗りたくっただけ。
他には、ちゃちな緑色の樹脂ネットを緑色のネットを山に被せて、誤魔化した。
要するに、単なる見栄えだけで、近くを通る高速道路からの景観改善が主目的。
ところが、石などで抑えるだけで山頂から敷きつめた網は、雨で流されました。
かろうじて残った網など、周囲の山々と比べ毒々しい青緑色で、浮き立ちます。
岩肌のペンキ塗りにしても、景観を改善するどころかひどく場違いな印象です。
まあ、緑化、治水、災害防止など、抜本対策に取り組む姿勢が皆無の中国だな。
一方、日本人でも覚えていた人がいまして、現在の状況を確認しに行きました。
その結果、ペンキも流されて、がけ崩れの危ない単なる岩肌に戻っていたとさ。
お笑い中国の真骨頂を十分に見せつけてくれましたが、今年は洪水が多かった。
というより、ここ二三年、長江流域の各省で河川氾濫が繰り返されたのも事実。
しかも、ダム放流を予告もせずに実施するから、事前準備の無い庶民は水浸し。
この理由がふるっていて、放流で被害に遭った住民に補償したくないのだそう。
お役人は頬かむりして放流して、知らぬ存ぜずで押し通してびた一文払わない。
これが共産主義の国家ですから、如何に人民がなぶりものか、お判りでしょう。
それで、最近の洪水の頻発は、温暖化の気候異変だけが原因では無いだろうな。
石狩川~本川と旧川群 |
先ず、洪水の多かった河川は蛇行が激しいので、増水したらあふれ出しやすい。
河川改修工事は無視したまま、儲かる都市開発ばかりに投資を優先する銭ゲバ。
しかも、人口増加で食糧増産とばかりに、自然遊水地にまで農地開発が及んだ。
そんな場所は、本来の洪水氾濫を抑える場所だったのに、農民が定住しました。
本当は、そういう農地転用をするなら、蛇行する河川の改修工事とワンセット。
それもなしに、乱開発を続けた結果が、ここ二三年の洪水氾濫だから人災です。
その割に、軍備増強、宇宙開発など、一般庶民とは関係なく、湯水に金を使う。
というわけで、赤い大国の実態、実像は、単に人民を虐げる人非人の統治体制。
他方、我が日本国では、信濃川や利根川のように河川の付け替えを通して氾濫を防ぐ工事を江戸時代から実施してきた分けですから、こういった地道だが社会インフラに寄与する業績を、間違っても中国のインチキ政策と比較もされたくないし、逆にその施策の貧困さから来年はどんな洪水が発生するのかと、今から他人の不幸は蜜の味と、思ってしまった日本人なのでした。
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