計画停電する国にタワマンは不要 |
このCDSって、要は企業の生命保険と思えば、簡単に理解可能と悟りました。
普通、将来の子孫に何不自由なく暮らせるように、人は資産を残しておきたい。
でも、突然この世を去ることになって、準備もないままは家族がかわいそうだ。
だから、生命保険に入って掛け金さえ払っておけば、いつ何時も保障で安心ね。
補償金が高額になるほど毎月の掛け金が高額になりますが、まあそんなもんだ。
自分も五十歳まで生命保険に入っていましたが、十分蓄えもできて止めました。
それで、企業を人になぞらえますと、破綻は死亡通知という事になりますなあ。
いつもニコニコ現金商売なら、破綻やら破算されても売掛金もなしでラッキー。
でも、通常の企業取引は、手形やら融資やらお金が戻るまで時間が掛かります。
その代わり、その間の元本には、貸したり貸されたりで金利が入ってきますな。
それで儲ける企業もあったりして、生命保険も似た仕組みだから要は死ぬ確率。
一方、死ななければ、契約期間内は掛け金を払い続けて、満期終了となる算段。
それでも、生命保険は掛け捨てでなければ、多少でもお金が戻って来ましたな。
他方、このCDSは企業の生命保険で、破綻されたら貸した金は戻らないから。
さあ、大変となる前に、お金が回収不能となる用心で保険を掛けたら便利です。
だから、そんな保険だと思って間違いなくて、貿易保険みたいな手段もあるな。
この保険は、貿易で輸出代金が回収できない時にかける保険で、かなり高額だ。
これが、取引全般に拡大して、金が回収できない時のリスク回避なのがCDS。
相手の企業が怪しく信用できなければ、掛け金の料率もぐんと跳ね上がります。
この相手が信用できるかは、ムーディーズとか格付け機関でレートをチェック。
こういったビジネス界隈は、やばい会社でも金儲けできるのなら気にしません。
むしろ、保険の掛け金が入ってくるし、しかも、この保険を集めて金融商品化。
やばい投資信託だけど、リスクが大きい分だけ儲かるのならギャンブル投資だ。
実際、世界の年金運用機関が、こういった怪しい商品を買っていたりしますな。
この商品の中にCDSが組み込まれているんだけど、リーマンショックで自爆。
回収不能となって、元本保証のない金融商品は紙屑となってしまったのでした。
誰も働いていないらしい |
だから、生命保険は必ず補償されるのがありがたく、保険金殺人があるくらい。
まあ、CDSも対象の企業が破綻したら補償はありますが、払いたくないらしい。
取扱先の企業も、そんなに払えるほど資本準備もないので、払わずに誤魔化す。
こうして、中国の不動産企業、恒大集団は、一部破綻なる摩訶不思議なご託宣。
要するに、破綻しているんだけど、完全ではないと言って企業存続の偽装です。
後は、中国政府が国有化すると言って、不良債権を有耶無耶に消化するらしい。
でも、言っとくけど、外国の債権者の利子支払いは無視しているので破綻だよ。
という分けで、CDS絡みでは世界中が金融詐欺を働いているとしか思えないな。
そういうう風に見えるのも、格付け機関のレートすら怪しいのに、こういった商品を複雑に組み合わせて、投資信託で売ったりしながら、誰が最後にババ抜きで損させるかと言う騙しあいのなれの果てでしかないと思う、自分なのでした。
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