まあ、往年の娯楽大作映画を見ようという分けでもなく、ただの語呂合せわせ。
だって、ベランダにあるヘンルーダの鉢に棲みついたアゲハ幼虫が脱走開始だ。
蛹になる前の最終齢まで無事に成長したのが十匹で、嬉しかったのもつかの間。
初めの一匹は、この低木で蛹になってくれましたが、それから次々に脱走です。
中には鉢から落ちた挙句、床をちんたら這いずり回って、ベランダ内を彷徨う。
途中見失いましたが、一日かけて、やっとここにいいたのかと四匹を発見した。
今のところ、低木で蛹になったのは二匹しかいなくて、殆どが旅に出てしまう。
残り一匹は、まだ葉っぱを食べまくっていますが、まもなく暇乞いをするのか。
結局、トンずらして行方不明になってしまったのが、三匹になり脱走成功です。
ただ、自然界では、幼虫から成虫になれるのは、確率的に1%以下なのだそう。
まあ、ベランダまで天敵になるような昆虫も、餌にする鳥も飛来しないのです。
なので、十匹のうち6匹は、このまま羽化するのは確実だろうと思っています。
となれば、我が家のベランダでは、凄い高確率で羽化して飛び立てられる分け。
幼虫の芋虫にとって、これほど天国みたいな環境は見当たらないのではないか。
そう、思いつつも、なぜアゲハの幼虫が集団脱走するのか、検討がつきません。
まあ、十匹も幼虫がヘンルーダに棲みつけば、その葉は大方食い尽くされます。
飛び立った後に、この木に産卵に飛来しても、十分なエサは枯渇しているんだ。
だから、少しでも遠い場所へ移動し、新たな産卵場所をみつけるつもりなのか。
とは言っても、ベランダの中をのそのそ這い回っているだけで、ごく近い場所。
何だか、無駄なあがきにしか思えなくて、徒労とも燃える旅立ちは涙ぐましい。
という分けで、映画では、主人公は脱走に成功できず独房に舞い戻ってしまう。
要するに、脱走成功者のその後を描くこともなく、映画は結末を迎えているのですが、この作品の主題が、“友情に支えられた、何事にも心が折れない不屈の精神を描いている”点にあるのであって、けなげな芋虫君たちの脱走も、その心意気なのかもしれず、かわいく見届けてやりたいと思うのでした。
追伸:その後、二匹のサナギを追加で発見、合計で八匹がちゃんと羽化するかな。
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