ヘンルーダの小低木で蛹になったアゲハ蝶が、羽化から大空へ飛び立ちました。
幼虫から蛹になって確認した八匹で、初めて成虫になった姿が見られたのです。
その日は、テレワークの日でリビングに置いたパソコンで仕事をしている際中。
いつもは羽化していないかベランダに出て見回りますが、忙しくて未だだった。
代わりに上さんが見に行って、羽化したと喜んだ声を上げていて気付きました。
携帯でパシャリと撮影していたようですが、小生が行ったときは飛行していた。
でも、羽が乾いていないようで、飛んでもすぐに落下してしまって鉢に止まる。
羽ばたきを繰り返し、慌てながら乾かしているようなそぶりで、かわいらしい。
見守りつつ観察すれば、やがて、マンションの中庭に向かって飛び立ちました。
よかったな、と健気な生き物の誕生をうれしく思いますが、羽根の色が濃いの。
縁取りの黒が濃くなった感じですが、春蝶と夏蝶では色合いに差があるようだ。
春は蝶自体が小型だそうで、色も明るめなのですが、夏は大きくなって色濃い。
春蝶は羽化したのを確認しましたが、蛹はもぬけの殻で蝶自体は見逃しました。
少し残念でしたが、越冬の蛹も羽化したし、春の産卵で成長した蛹も羽化した。
こうして、改めて産卵しに戻ってくれと期待しますが、ヘンルーダは丸坊主だ。
あらかたは葉は食べつくされてしまって、漸く新芽が噴き出してきた程度です。
それでも生命力が旺盛なのか、芽吹いて新しい葉はぐんぐんと成長しています。
産卵で孵化した幼虫の餌に間に合わせられるかは、まだちょっと分かりません。
ですが、これも見守りながら、成虫が産卵しに戻ってこれるか期待しましょう。
八匹の蛹が総て羽化すると思うのも、マンションのベランダでは天敵が少ない。
クモ、蟻、蜂、カマキリ、カメムシ、トンボなど、ほとんど見られない天国だ。
逆に、食草となるヘンルーダには、コガネムシが卵を産み付けに来るので厄介。
この害虫のせいで植物の根は食い散らかされて、おかげで紫陽花は枯れました。
このコガネムシが成虫になって戻って来たのか、このヘンルーダに産卵します。
こちらも、アゲハ蝶の最初の羽化までは良き期でしたが、やがて危篤状態です。
かなり生育が悪くなったなと判断して土を言えれ替えながら、この幼虫を成敗。
真冬の冬空にさらしていたら、どうも凍死したみたいでなんまいだーと唱える。
こうして、ヘンルーダは息を吹き返して、今年のアゲハ蝶の生育に応えたんだ。
というわけで、残り七匹の羽化も、続々と始まりそうな予感がする今日この頃。
羽化には蛹から長くて二週間を要するそうですが、今年はやや涼しい天気模様なので、早く暖かくなって羽化も早まればよいのになと、思ったのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿