平成16年12月31日(金)滑走 |
レジャーブームでスキーが脚光を浴びていた頃、コクドの快進撃が続きました。
まるで、飛ぶ鳥を落とす勢いで投資をして、矢継ぎ早にスキー場を開いていく。
疑問視する立地も多かったのは事実で、スキーブームの終焉がそれを裏付けた。
思い返すと、今では”こんなゲレンデがあったなあ”と昔語りになってしまった。
そんな北海道・東北地区のコクドが開発したゲレンデをピックアップしました。
廃止されたスキー場が六か所もあって、経営者交代のゲレンデも六か所あるな。
<北海道エリア>
富良野スキー場 ⇒ 営業中
津別スキー場 ⇒ 廃止
糠平温泉スキー場 ⇒ 経営者交代後、営業中
深川スキー場 ⇒ 廃止
真駒内スキー場 ⇒ 廃止
札幌北広島プリンスホテルファミリースキー場 ⇒ 経営者交代後、休業中
ニセコ東山スキー場 ⇒ 経営者交代後、営業中
函館七飯スキー場 ⇒ 経営者交代後、営業中
<東北エリア>
鯵ヶ沢スキー場 ⇒ 経営者交代後、営業中
雫石スキー場 ⇒ 営業中
千畑スキー場 ⇒ 廃止
阿仁スキー場 ⇒ 経営者交代後、営業中
森吉スキー場 ⇒ 廃止
この中、観光地などにプリンスホテルが存在すれば、好条件なのでサバイバル。
経営者が後退したとしても、宿泊施設が隣接しているのが幸いして残りました。
それを考えると、観光地でもないのにゲレンデだけ、単独にオープンは暴挙か。
勝算があったのだろうかと思うほどで、この北海道道東にあった津別もそうだ。
このゲレンデは、近くに屈斜路プリンスホテルもありますが、道道は冬季閉鎖。
雪の無いシーズンにしか開通しない峠道で、頂上には屈斜路湖の展望台もある。
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なので、コクドは通年通行に期待したのだろうかと訝るほど、孤立した立地だ。
所在する自治体は津別町なのですが、当時の人口が一万人もいない過疎地です。
近隣には、十万人都市の北見市があるとはいえ、森林ばかりで観光地も少ない。
かろうじて、秘境のチミケップ湖もありますが、ワカサギ釣りくらいだろうか。
こんな場所では、滑りに来る人など当てにならないと思うはずなんですけどね。
でも、コクドは、見境なく行け行けドンドンで開発してしまったのが、ここだ。
しかも、オープンから二十年も経たずに閉鎖してしまった、はかないスキー場。
というわけで、この街にはロープトゥのファミリーゲレンデだけが生き残った。
夏場はグラススキーもできるゲレンデなので、町民のレジャー施設としては適当なのでしょうが、他方、津別スキー場では、インバウンドで海外から観光客が増えてきた昨今まで経営が持ちこたえたとしても、果たして採算が見合っていたのだろうかとも思うのでした。
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