平成17年1月1日(土)滑走 |
賤夫向、重蘭窮、入境学、冬窓床、浦雲泊、分遺瀬など、読めない地名なんだ。
実はこれら、道東釧路管内にある釧路町の太平洋岸にみられる難読地名の数例。
正しい読みを挙げておきますが、これが読めたら、それは覚え込んだ学習結果。
普通に漢字の音訓を、とっかえひっかえ当てててもたどり着けるわけではない。
賤夫向 ⇔ せきねっぷ
重蘭窮 ⇔ ちぷらんけうし
入境学 ⇔ にこまない
冬窓床 ⇔ ぶいま
浦雲泊 ⇔ ぽんとまり
分遺瀬 ⇔ わかちゃらせ
それで、これらの地名は住んでいたアイヌの人たちが名付けたアイヌ語由来だ。
北海道民もこういった地名には慣れていますが、あまりに難しい読みの当て字。
なので面食らうと思いますが、その点では、美羅尾(ビラオ)はかわいい部類。
だけど、漢字の地名だと読めそうで読みにくい感じのする地名には間違いない。
なので、スキー場も、敢えてビラオとカタカナ表記にしたのだと思うのですよ。
周辺は根釧台地と言う平原が広がり、ゲレンデにできる山塊が乏しいのは事実。
ゲレンデのあった美羅尾山は、この大地の東端にあって360度の絶景が望める。
標高五百メーターと低山ですが、それなりに登山をする人もいるような山です。
昔から、周辺のちびっ子たちが、そりやスキー遊び訪れていたスロープでした。
もちろん、リフトなども無く、坂を上っては滑ってくる繰返しで、体力勝負ね。
だって、国設スキー場でひらかれてから、リフトが設けられたのは四半世紀後。
かなり遅いのですが、国立公園の観光地で弟子屈温泉だから、集客はあるはず。
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ならば、冬場にお客さんを呼ぼうとして、スキー場を開くのは自明の理でした。
この辺では都会の釧路市からも、車で行きやすいので人気があったと思います。
さて、自分が滑走した日は元旦で、滅茶苦茶混んで、リフト待ちが一時間近い。
スキーブームに陰りが見えていた頃とは言え、盛況なゲレンデに驚きましたな。
ゲレンデ自体も大きくないし、混雑していてスピードを出して滑走もできない。
なので、リフトに四回も乗れば十分だと思って、次のゲレンデに移るとしよう。
というわけで、ピーカン照りで汗ばむのほどの暖かさの中で、滑走した思い出。
ゲレンデが廃業してからすでに十年以上が経ちましたが、ネットでチェックすると、索道の張られたリフト支柱がまだ残されているし、スキーロッジも撤去されていないようなので、ひょっとして、インバウンドの中国人を狙って再開を画策しているのかと邪推するのでした。
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