年も改まり、仕事始めから一週間、事務所に届いた年賀状の回覧がありました。
ハガキの数も年々、少なくなってきていて、この習慣がなくなるかもしれない。
今では、LINEとかSNSで、”あけおめ”ですましてしまう、超短絡的な時代です。
なので、葉書で挨拶をしてくるのは、何やら奥ゆかしくもあり、じっくり拝見。
この中に、”**青写真”という会社の賀状があり、複写サービスの会社でしょう。
それにしても、青写真の名前を久しぶりに見た気がしまして、興味も湧いたな。
この青写真と言うのは、青焼きとも言って、図面類の複写によく使われました。
紙全体を薬品で焼き付けるので、紙の地色が薄い青で線画が濃い青になるんだ。
原紙はトレーシングペーパーで、折ると白い線が付くので丸めて保管しました。
このため、卒業証書を収める紙筒のような、大きな筒に入れていた記憶がある。
自分も工場勤めの時期も長かったので、この手の資料はよく目にしてきました。
青焼きのための複写室も設けられていて、ちょっと鼻に付く感光液も懐かしい。
今ではコピー機大手のリコーが、このジアゾ式複写機を製造販売していました。
ただ、平成28年で感光紙と現像液の製造販売が終了されたので、複写できない。
今となっては、過去の複写技術ですが、一方で、子供用の価額キットは販売中。
科学実験で有名な”でんじろう”さんから、日光写真のキットが売られています。
これも原理的には、青焼きと同じですが、お遊び程度の印画でしかありません。
現代では、コピーから保存までデジタル化しており、紙媒体で保存しない時代。
時代は進化しますが、そんな時代を生きてきたからこそ、レトロも気になるな。
というわけで、ネットワーク化して保管はデータと言う時代まで来てしまった。
このデータを視覚化するのに、紙を使わずにモニターのスクリーンから見るため、PCのディスプレイも27インチ(2560X1440ドット)などが普通の時代になって来ていますので、青焼きという言葉ですら死語になるのは必至だなとも思ったのでした。
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