2023年5月15日月曜日

落ちもなく、なぜかホッとする怪異譚もありますが、自分の身の回り起きた話もそうだったな ー 怪異体験(そのほか)

グーグルマップは古い頃の画像
      
札幌にある誰も住まなくなった実家は、もう三十年以上も過ぎてしまいました。
認知症を患った父親を引き取り、内地で暮らしましたが、その父も物故します。

その後は、折に触れて帰省して隣近所に手土産を配りつつ、挨拶などしていた。
ただ、それも煩わしくなったのと本籍地を今の自宅に移してから、縁遠くなる。

しまいには、土地と家屋を姉に譲って、もうほとんど見回りに帰ることもない。
そんな実家でしたが、人の住まない家は、傷みが激しくて老朽化しやすいもの。

そのためか、一度、家財を整理する必要もあって、近隣の親せきに頼みました。
義兄の弟さんですが、半ばリタイアで時間に余裕もあり快く引き受けてくれる。

こうして、家財を一切処分してくれてすっきりしたそうですが、その時のお話。
片付けの最中、何気に振り返ると家の主であった父親が、立っていたのだそう。

”あら、お父さん、どうしたの”と思わず声を掛けて作業しつつ、また振り返る。
そうしたら影も形もなくて、気のせいかと思って、作業を続けたと聞きました。

後で、やっぱり父の思いが、まだ家に残っていたのかと、感じたのだそうです。
そんな逸話を聞きましたが、この現象は怪異でもなく、なぜかさわやかな感じ。

亡くなった人の思いが、土地に残っていて姿を現すことは、多いのではないか。
自分は霊感の能力が全くありませんし、単純にそう思ってしまったのが事実ね。

それで、心霊現象に出会いやすい職業はあるものでして怪談によく出て来ます。
それをリストとして挙げてみますが、やはり人と接する職業が多いのが分かる。

 医者・看護師
 タクシー運転手
 鉄道員(運転士)
 警備員
 旅行添乗員
 学芸員(これは展示物が災いするらしい)

一方、ホラー作家で怪談師でもある西浦和也さんは、職業経歴が重なりますな。
まあ、旅行添乗員だったり警備員をやったりすると、経験はするものでしょう。

その業界内の逸話や体験談を聞かされることも多いだろうし、自らも体験する。
しかも、怪談取材でタクシーを使うと、運転手さんから話も集めたりできます。

こうして、コレクションがたまりにたまってメディアに発表するようになった。
もっとも、本人はアニメのクリエーターだったし、そういう感性はありそうだ。

というわけで、ご本人の人生経験こそ、ホラープランナーの下地になったのか。
思うに、最近は生死をさまよう大病を患っていたとかで、これも何かの霊障が祟ったのではないかと、心配になってしまいますが、ユーチューブで怪談話を披露してくれるのを視聴するにつけ、今後も活躍してもらえたらと思ってしまった自分なのでした。



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