実は、ベランダで栽培するナデシコが、春が来ると咲いて不思議に感じました。
これまで、秋口に咲くカワラナデシコを栽培していると勘違いしていたのです。
ところが、真っ赤なナデシコと並べて栽培している内に花のピンクが濃くなる。
しかも、秋口には咲かずに春に咲き出すので、交雑したかなと思い始めました。
調べてみると、近所で種子を採集した赤い種子は、石竹と言う中国原産らしい。
日本に自生するカワラナデシコは夏から秋に咲きますが、セキチクは春なんだ。
恐らく交雑してしまって、赤い花もやや濃いピンクい色になり、春に咲き出す。
それでも、ナデシコの可憐さには変わりがないので、そのまま育てていますな。
それで、この株がなかなか結実してくれなくて、咲き終わった果房はスカスカ。
枯れて来た頃にほぐしてみても、種らしいものが全く見当たらないでいました。
強制的に綿棒で受粉させて種子を取ってみましたが、不稔なのか発芽しません。
どうしたら良いのか考えあぐねましたが、種子を作るには体力がいるはずです。
なので、根は土中から栄養をかなり吸っているはずだと考えて、液肥の投与だ。
花が咲き出す前の若い株から、ちょくちょく投与していたのと、間引きを決行。
実は、鉢植えは7号鉢に一株が適当らしいのですが、種子を多く撒いてしまう。
そのまま間引かずに、発芽した苗をそのまま育てると、ひょろひょろして密植。
なので、思い切って花穂を付けた、一二株を残してバッサリと刈り取りました。
今までは、それもしていなかったので、一年目で枯れてしまっていたのも事実。
たまさか、二年目に株が活きていても、花の咲きが悪くて鑑賞にはなりません。
だから、間引くのが切ないと思ていた気持ちを改めて、やってみて上出来だな。
というわけで、種子ができてきたかどうかは、もう少し待って調べてましょう。
こういった株の間引きは、カーネーションでも実施しましたが、こういった宿根草では、いつも種子の撒き過ぎで密植にしてしまうのが落ちで、きれいな花を咲かせたければ、心を鬼にして間引かねばならないとも思うのでした。
おまけ:五十粒近く採取できました、めでたし、めでたし。
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