丸裸状態のヘンルーダ低木に、取り残されたアゲハの幼虫一匹が寂しそうです。
九匹の内、八匹が蛹になるため脱走していきましたが、最後の脱皮がこの芋虫。
あらかた食料の葉は食べつくされて、所々に食べ残しの葉があるにはあります。
でも、この程度の量で足りるかどうかは分からず、蛹になれるか心配なのです。
今年は、この木に卵を産み付けに来るのが遅くて、八月になって確認しました。
後は猛烈な食欲で食べていきましたが、結果はこのありさまで木がかわいそう。
一方、この木の枝で蛹になった一匹は、枝が折れてしまって床に転がり落ちた。
幸い、枝に張り付いた蛹の糸が切れずに残っていたので、寝かせてあげました。
羽化できるように角度を付けてあげたので、このまま蝶になってくれよと親心。
脱走して行方の分からない幼虫もいますが、旅立ちとして見守ってあげたいな。
今年は花も咲かず、木の勢いも衰えていたので、寿命が来たと感じていました。
だから、偶然にこぼれ種から生えて来た小さな苗を見て、うれしく思いました。
でも、あの食欲のせいで若木も半分以上が食べられてしまって、大丈夫かなあ。
心配になりまして、残してある種子を育苗ポットに撒いて、発芽に期待します。
発芽しなければ、9月中にもう一度種子を撒いて、来年に備えるとしましょう。
鉢の株は、未だ枯れていないので、密植のせいで木を衰えさせたと思うのです。
なので、株の間引きをして鉢の用土も入れ替えれば、若い根も成長できるかな。
それでも、種蒔きで若い苗を作っておけば、最悪の場合には備えられるだろう。
しかも、今年は用土も十分に準備したので、不足しないか気に病むこともない。
というわけで、ヘンルーダ低木を生育する環境も来年に向けて準備が続きます。
この植物は、柑橘系の匂いで野良ネコを庭に寄せ付けないので、猫よらずとして育てる人もおりますが、こちらはベランダで、単にアゲハ蝶の食草用に育てているので、シンプルに丈夫に育ってさえくれれば、それで満足な自分なのでした。
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