ご存じの通り、薬用になったり食用にされたりする多肉植物として、有名です。
五百種類もあるといわれますが、身の回りではキダチアロエをよく見かけます。
近所で大きく育ったアロエを見かけていましたが、この冬空に咲いていました。
赤っぽい色の花で、地植えされて成長したということは、横浜が暖地の証です。
最近は温暖化傾向が進んでいますので、アフリカ原産の植物も戸外で育つのだ。
ネットで調べて見ましたが、光合成がCAM型と言って夜行性の活動らしいな。
まあ、普通の植物だと、暖かい日中に気孔を開けて二酸化炭素を取り込みます。
ところが、アロエが自生する昼夜の温度差が大きい環境では、命とりになるの。
気孔から大量の水分を蒸発させてしまうので、枯れ死してしまうとも限らない。
なので、CAM植物は、涼しい夜に気孔を開けて、CO2の取り込みを行うのです。
逆に、暑い日中は、気孔を閉じてしまって水分の損失を最小限に抑えています。
大体、砂漠のような水の得にくい環境ですから、こんな生態になったのかなあ。
それと、多肉植物なので、葉肉が厚く水分を蓄えることのできる植物なのです。
これも乾燥する地域で、たくましく生き延びるサバイバル方法という分けだな。
しっかりと葉に取り込んだ養分は、俗に「医者いらず」と呼ばれるほどの薬効。
スーパーだと、生葉の多肉質部分を加えたアロエ入りヨーグルトも見かけます。
それで、この露地では、隣に咲いていたのがコミカンで、実が成っていました。
紀州ミカンとも呼ばれるようですが、一度、取って食べたら意外に甘いのです。
食用になるのだなと思いましたが、種が多いのでわざわざ食べるほどでもない。
今では、園芸の観賞用に庭木として植えられる程度のものでしかないようです。
というわけで、この露地は春になるとシランも咲いたりして植物が豊富なんだ。
アップルミントも咲いたりして、一度採取して挿し芽をしてみたりしたこともありましたが、秋口にはピンクのハナノトラノオも咲きますので、小さくとも四季折々に彩りを楽しめる露地だと思うのでした。
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