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令和6年12月25日滑走 |
スキー場でリフトに乗車すると、座席数よりも速度の速さが良く気になります。
最近だとシングルリフトを見かけるスキー場は、シーラカンス状態のレトロさ。
でも、湯沢パークスキー場に、かろうじてご存命な一基が存在して懐かしいな。
速度もとろくて、1.8m/秒ぐらいだろうと思いますが、初心者ゲレンデに好適。
ただ、固定循環式で恐怖のシングル2.4m/秒がニセコのスキー場にありました。
十人に一人が乗るのを失敗していた記憶があって、リフトもさまざまなのです。
まあ、がっついて乗るフトでもないので良しとして、今回のお題は高速ペアだ。
でも、循環する索道に二人乗り搬器が固定されたタイプは、2.3m/秒の速度ね。
この場合、初心者は、停止線から乗車位置にたどり着くまでつい焦ってしまう。
結果、搬器にたどり着けずに危険防止で、リフトを停止させてしまう事態発生。
子どもの多いスキー場でよく見かける光景ですが、一部2.0m/秒の低速もある。
この場合は、乗車していて山頂駅につくまで時間がかかり、実にかったるいの。
一方、循環式は乗るのに搬器が索道から離れてゆっくり移動して、乗りやすい。
そして、搬器が索道に固定されて加速すると、秒速で3.5m以上にもなります。
ただ、二人乗りの搬器が短くて、重心が偏る一人乗りでは乗り心地が良くない。
微妙な気分がするのですが、四人がけのクワッドは搬器が重いから常に水平だ。
一人掛けしても搬器が傾くという印象もなく、この差で高速ペアは少ないのか。
あまり見かけないのですが、奥志賀高原の第二ペアも生き残った存在なのです。
この索道に乗った人は多いはずで、今回紹介するのは人知るぞ知るリフトです。
奥会津で孤高に存在する、フェアリー金山スキー場の高速ペアに乗ったんだな。
しかも、設置した索道メーカーが、今はなき太平索道という超貴重な存在です。
とは言っても、索道自体の稼働に違いは全く見られず、若干速度が遅い程度だ。
速度が3.5m/秒で、他の索道メーカー4.0m/秒に比べて、若干トロい気もする。
たかだか0.5mの違いで体感が違ってくるのも面白いのですが、何と動画発見。
石ヶ森第1高速リフトと紹介しており、自分が乗ったリフトと同じなのでした。
このゲレンデには、他に二本のリフトが設置されていますが、休止をしたまま。
主にこのリフトで営業中かもしれませんが、問題はスキー場までのアクセスだ。
会津田島から国道400号線で山越えをしますが、十年前までは冬季閉鎖でした。
これがトンネルの開通で通年通行ですが、船鼻トンネル付近は標高千メーター。
雪国でこれほど標高が高いと積雪も半端ないから、道路維持で除雪は大変だな。
でも、地域中核の県立総合病院が会津田島にあるから、非常に重要な生活道路。
というわけで、このゲレンデの近くにある玉梨とうふ茶屋にも立寄ってほしい。
地元産の厳選した青ばと豆と天然塩田にがりを使った手作りの豆腐が、幻の”青ばととうふ”でして、一口ほおばると豆の匂いがぷーんと感じる濃厚さがたまらなく、是非、このゲレンデとセットで訪問してもらいたいと思ったのでした。
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