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1976年にヒット |
最近、ユーチューブで若かりし頃に耳にしていた楽曲を、好んで聞いています。
楽曲のタイトルすら忘れているので、手当たりに再生しては懐かしく思い出す。
洋楽だと英語名でタイトルが表示されますが、”the year of the cat”って何だ。
繰り返すメロディーのイントロが特徴のある曲なので、よく聞いていましたな。
このタイトルを和訳しますと、”ネコの年”になり猫年って干支のことだろうか。
でも、干支から外れている動物ですし、こうなった理由の民間伝承もあります。
つまり、お釈迦様が動物に元旦に集まるように命じたのに、猫は遅刻したのだ。
原因は、意地悪なネズミ野郎が猫に嘘の集合時間を教えて、遅参してしまった。
時すでに遅しで、干支からは猫は外されてしまい、その悔しさは計り知れない。
結果、恨みを晴らそうと、以降、猫はネズミを獲物で捕らえるようになったの。
この言い伝えはよく知られていますが、不思議なことに猫年も現に存在します。
それが、ベトナムやタイ一部地域でして、ウサギが外されてしまっているのだ。
どうも、干支の発祥地、中国でウサギと発音するとかの地域は猫の発音に近い。
だから、猫に置き換えてしまったのは、稲作文化の土地だったからといえます。
つまり、穀物を食い荒らす鼠が害獣で、猫は捕まえてくれる大切な益獣なんだ。
だから、猫ちゃんにあやかろうとして、ウサギ君には退場してもらったらしい。
まあ、中国伝来の干支が周辺の地域に伝搬して、そのまま伝わるとは限らない。
その結果、猫のように、似通った発音で親しみのある猫を選んでしまったのだ。
それが、曲のタイトルに使われたということですが、歌詞に意味づけがあるの。
映画”カサブランカ”を下敷きにしたラブロマンスで、その回想を描いているな。
もちろん、ネットで和訳を探して読んでみたからですが、彼女は猫年だろうか。
というわけで、英国出身のシンガーソングライター、アル・スチュワートの曲。
一方、近来の考古学の遺跡発掘の成果として、弥生時代にはすでに日本に猫が飼われていたのが痕跡で分かって来ており、仏教伝来の頃には猫がまだ日本が住んでいなかったので、干支にあやかれなかったというのは、正に俗説なんだということなのでした。
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