2014年2月27日木曜日

行きはよいよい帰りはこわい - かぐら・みつまたスキー場 (新潟県)

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これは、スキー場の合体メカといってよいでしょう。
どうみたって、それぞれが独立したスロープ群の構成です。

それを大きいスケールに見立てるのでくっつけた。
そんな印象の強いスキー場のいでたちでした。

ただ、上越の中では規模でかなり勝ります。
代表格のスキー場と称してよいでしょう。

先ず、リフト券を見てもかぐら・田代・みつまたです。
ひとつに括って、ご自由に滑走しろなのでしょう。

確かに、連絡コースも楽しく滑れば、すっと隣に移ります。
ただ、時間次第で恨めしや、止まるリフトが現れる。

ゲレンデの上り下りを頭に叩き込むのが賢明なのだ。
さもないと、スキーを担いでゲレンデを奮闘し登るのです。

スキーシーズン真っ盛りの三十年前、そんな思い出もあります。
なので、安易なゲレンデガイドブックに依存してはいけない。

さもないとお帰りのロープウェーに乗り遅れますよ。
なので、ここは地形を十二分に頭を叩き込みましょう。

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昭文社の山と高原地図は、このエリアをカバーしています。
”28:谷川岳・苗場山・武尊山”がそうです。

上は該当する部分だけをピックアップしてみました。
地図全体を眺めれば、スキー場の位置関係が良くわかります。

それで、地図の右上には”みつまたスキー場”とあります。
かぐらは別のスキー場みたいです。

なぜかというと、ロープウェーであがったらみつまたゲレンデです。
このゲレンデ上部までリフトで上がると、向山(標高1056m)です。

つまり、ここがピークであって、反対側へ滑り終えれば、かぐらスキー場です。
ご覧のとおり、この地図でも別々にスキー場が表記されています。

なるほど、かぐらは別のスキー場なんだ。
だって、ゴンドラに乗るまでリフトあり滑りありなんだもん。

ちょっと、待ってくださいよ。
となれば、ロープウェーに戻りたきゃ、向山まで登るのだ。

当然、登行リフトは設けられています。
ですが、終了時間が問題でして間に合わせないといけない。

もし乗り遅れたら、あきらめてスキーを担いで登りましょう。
でも、ロープウェーはスキーヤーにお慈悲と情けを掛けてくださる。

乗りこぼしのドジ連中が戻れる頃まで、運行が続きます。
こうして、かぐらは、行きはよいよい、帰りは怖いのでありました。

自分も一度、このドつぼにはまりました。
距離的には短そうでも、地図で読む限り標高差百メーターです。

滑りまくってへとへとになっても、最後の難関が壁に見えるのでした。
こうして、体育会系の乗りでガチンコに登らざるを得ませんでした。

それでも、かぐらスキー場はシーズンが長いし、雪質も上等です。
何しろ、標高二千メーターのかぐら峰直下まで、コースなのです。

田代コースへもスムーズに連絡して、バリエーションもある。
五月連休には、春スキーが楽しめまて最高ですよ。

だけど、くれぐれもリフトの運行時間には気をつけてください。
そんな思い出深い(不快?)スキー場なのでした。


おまけ: 
新潟県観光協会が発行した’94ゲレンデマップによると、スキー場はかぐら・みつまた、かぐら・田代と、二つのスキー場に分類してます。
常識的な区分だと思いました。



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