平成3年12月29日滑走 |
このスキー場は、田沢湖高原温泉郷にあり、 この山塊のふもとに開けていました。
過去形で話さざるを得ないのも、 平成18年12月から休止されたからです。
再開する気配が一向にありませんので、 廃止同然だと見て差し支えありません。
隣接するスキー場より標高があり、 積雪に恵まれていましたので残念に思います。
気象庁が全国で三十の火山を指定し、 その活動別に防災対策を設けました。
最高の警戒レベルが5で避難になり、 指定により住民は退避せねばなりません。
明治期以降でも、たびたび噴火を繰り返していますので、 警戒は必要でしょう。
それでも、活動期間が比較的短めで、 年内の内に活動が収束してしまいました。
温泉街の人々も難儀だったと思いますが、 避難もなく日常の生活だったらしい。
慣れていたのかどうかは分かりませんが、 実に大らかでのんびりとしていたようです。
正に火の山なんですが、 スキーで滑走して危険を感じたようなこともありません。
ですが、この山には、 自分的に非常に記憶に残っている噴火が一つありました。
ナショナルジオグラフィックHPより |
それは、 この画像のように噴火でリングの噴煙を上げたのが報道されたから です。
多分、小学校高学年の頃ですが、 NHKニュースで撮影記録が報道されました。
青い空の中に、 ぽっかり白いドーナツリングが鮮明に浮かび上がっているのです。
上の写真は、活火山としても有名なエトナ火山のものですが、 これも美しい。
ですが、駒ヶ岳のリングが、外周が毛ばっていなくて、 もっとくっきりしていました。
この美しさは、未だに脳裏に浮かびあげることができまして、 もう一度見てみたい。
ネットを通じていろいろと探してみたのですが、 どうも関連資料が見当たりません。
それでも、この高原温泉組合の組合長さんが、 ブログで様子を残していました。
タバコの煙りの輪状態の巨大な噴煙リングが
4つか5つ連なって青空に昇る様は 雄大でユーモラスな画像でした。
これは1回きりです。
ブログの”①「駒ケ岳噴火のころ」-2”に書いてありますが、 本当だったのです。
アナウンサーも、 ローマ時代の文献に残された現象だと解説していました。
ただ、実際に映像で残せたのは、 この駒ケ岳が世界で初めてだったようです。
まあ、エトナ火山はイタリアにあって、 あの国ではままあることなのかもしれません。
最近では、ユーチューブでも動画が公開されており、 簡単に映像が見られます。
このほか、アイスランド・エイヤフィヤトラヨークトル火口でも、 リングが上りました。
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というわけで、スキー場としては中ぐらいの規模で、 そこそこ楽しめるゲレンデでした。
ただ、滑走の当日は、降雪がひどくて視界が不良で、 思うように滑られません。
近視なのでメガネにゴーグルを付けてまで滑る気にもなれず、 我慢の滑走です。
それに、寒波が入り込んだせいで、 気温が低くて震え上がったのを覚えています。
ただ、国民休暇村のスキーベッドに宿泊できたし、 暖かい夕食にもありつけました。
肉のお鍋が付いていて湯気が立ち上り、 食べ終わると体がホカホカしたのですよ。
そんな思い出のスキー場ですが、 後にアッスルと改名された由来が分かりません。 記憶に残された噴煙のリングを確かめた後に代わって、 自分の新たな謎として浮上して来ているのですが、 これからネットを使って調べれば、分かることもあるだろうと、 感慨が残るのでした。
おまけ:
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