2015年8月31日月曜日

日本企業が社内コミュニケーションを英語にし始めているのに、痛く同意する - インドムンバイ出張先(その他)

インドの取引先は、欧米企業が中心

ようやく、二週間の出張を終えて、帰国の途上lに着いております。
ムンバイから、シンガポール航空の夜行便に乗って、先ずはチャンギ空港です。

ワンストップの乗換えで成田空港を目指しますが、到着は夕方になります。
帰宅できるのは、九時近くなりますが、インドは遠方の国だと実感します。

これが、海外進出で中国だと、沿海部なら半日の旅程なので往来は楽です。
ところが、インドは往復どちらでも丸一日の旅程になり、移動時間が長い。

アセアンの国にしたも、十時間以上のフライトになる国はあまりないでしょう。
それでも、内陸国のラオスは、乗換えで少し時間が掛かりますが、未だ近い。

と言うより、生活・習慣で親近感のある国々は、アジア圏のミャンマー迄です。
インドに入れば、アジアって何だろうと思わざるを得ないほど、違うのですよ。

食事は、カレー味しかなくて、醤油や鶏がらスープで作った料理がなくなります。
強い香辛料の味付けに、油ギトギトの上に、結構、塩分が強くて体に悪そう。

面白がって食べているうちは良いのですが、次第に胃もたれを起こします。
先ずは、食い物の文化的な違いに驚きますが、ここはアジアとは言いにくい。

インドでは、パニールと言うカッテージチーズを常食しますが、これは西洋っぽい。
日本人だって洋食の文化が入り込んでから、チーズを食べるようになりました。

しかも、インドはイギリスの植民地だったので、欧米の影響は色濃く残ります。
ムンバイの町の中では、二階建てのダブルデッカーバスが走るぐらいです。

加えて、国全体で16もの公用語があるせいか、英語も公用語に準じます。
英語がしゃべられたら、インドは旅行で苦労することが、先ず無いのも事実。

こうなると、現地の製造業は、欧米企業の得意先が多いのも自明の理か。
企業訪問をすると、会社のプレゼンは全て英語で、驚くほど喋りが流暢です。

現地なまりもきついし、立て板に水のような速度で話されると、もうお手上げ。
ところどころ分かった単語をつなげて、何を言っているのか推理したりもします。

現地の従業員に聞いたのですが、英語を話せれば給料が跳ね上がるみたい。
なので、少しでも良い暮らしをしたいのであれば、インドは英語が必須でした。

こういう環境に、インドの市場が中国の次だなんて、安易に考えるのは禁物。
進出しても、現地の管理職は、仕事が基本的に英語なのを覚悟しましょう。

日本から出張してきて通訳を雇うようでは、バカにされるのが落ちになります。
はっきり言って、英語をしゃべられないと、インドでは仕事が務まりませんね。

自分は、英語が人より堪能だと思いますが、毎回、この通訳で出張です。
その内に、英語の技術用語とか覚えてしまって、専門外の知識も深まります。

相手からも、自分に来てもらいたいとリクエストも来たりしますが、それが限度。
技術の専門職ではないので、出張者の要請に併せて出かけるだけなのです。

まあ、業務の最終的な責任が出張に伴いませんので、気楽だったりします。
なので、このまま出張するだけですが、会社は何を考えているのでしょうかね。

英語もろくすっぽ話せない技術者を派遣して、インドで成功する気なのか。
他方、英語の社内教育にも力を入れておりませんし、中途半端満載かも。

いい加減な取り組みで、?十億の無意味な投資をしても、どうも平気らしい。
国内の市場が今のところ順調なので、海外はお遊びと言うのかもしれません。

と言う分けで、会社批判はブログを匿名で運営中だからできるというものです。
もうすぐ、役職離脱になって主幹でしょうし、あと何年かで退職ですから、これからは次世代の社員ががんばれば良いだけの話しだし、今のところ、自分はお付き合いで出張させてもらえれば、それで役得、役得と納得しながら、それでも、現地従業員が頼りにしてくれるのが、うれしくもあったりするのでした。


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