のん太くんの名刺だそうです |
広島県、東広島市の西条地区は、日本三大酒処の一つとして挙げられています。
他は、兵庫の灘、京の伏見なのですが、知名度では決して引けを取りません。
「賀茂鶴」を筆頭とする有名な酒蔵は特に有名ですが、全部で七箇所あります。
駅前の通りに沿って集中して営まれていますが、お酒の都みたいなものです。
そして、宿泊先では、お猪口で五つの銘酒が楽しめる利き酒セットがうれしい。
おつまみもついて五百円ですから、街のPRとして提供されている気もしますね。
冒頭の”のん太”くんですが、この酒蔵通りをPRする、ゆるきゃら観光大使です。
市長さんからも、お墨付きをもらった公認キャラですから、全国を飛び回ります。
こうして、ゆるキャラグランプリ2015に出場したものの、結果は588位でした。
全部で千七百以上の参加キャラなので、まだ上位に占めたということでしょうか。
クマやタヌキ、イヌなどは、複数のキャラと競合したのでサバイバルだったみたい。
まだ良いほうで、最下位のしっくいくん(大阪府)に至れば、意味不明なのです。
一方、スキーリゾートの志賀高原キャラ、おこみんも529位と似たようなものです。
ですので、結構、初参加にしては、健闘したといってあげていいんじゃないのか。
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そんな風にも思いますが、狸といえば笠をかぶり酒徳利を持ったイメージが強い。
これは、信楽焼きの置物から来ていますが、どうして徳利を抱えるのでしょうか。
この他、大福帳を下げたりしていますが、調べると江戸時代から始まったみたい。
庶民がお酒を買いに行き始めた江戸時代、こんな手まり歌の一節がありました。
『雨のしょぼしょぼ降る晩に 豆狸が徳利もって酒買いに』
そして、その頃の古い置物から、そういった意匠で作られ始めていたようです。
他方、現代の置物は、初代狸庵 陶芸家 藤原鐵造さんによって始められました。
以来、商売の縁起物で、店先に置かれるようになったのは、皆さんご存知の通り。
加えて、のん太くんは、ネットの世界まで活躍するキャラに、進化したのでしょう。
そんなことも、この西条まで宿泊しに来たからこそ、知りえただけのことです。
ホテルでパンフレットを手にして、なるほど、ここが加茂鶴の故郷だと感じ入りました。
ところで、自分は道産子ですが、北海道には最北の醸造所 国稀酒造があります。
くにまれと読みますが、増毛町にあって、旭川の男山酒造より少し北に位置しました。
逆に最南端は、熊本県津名木町の亀萬酒造で、鹿児島だと焼酎だけになってしまう。
全国津々浦々、約千六百箇所の酒蔵があるそうで、中にはすぐ海に面した立地も。
向井酒造、ちょっとだけ海が見えます |
丹後半島の伊根町の舟屋群は有名ですが、この湾内に向井酒造があるのです。
京の春という地酒ですが、東京周辺でも飲むことができますので、有名みたい。
おいしいからこそでしょうが、賀茂鶴にしても、おいしいお酒には話が尽きません。
というわけで、スキーブログを書いていらっしゃる方の中には、お酒が好きな御仁も多いようですが、スキー場、酒蔵と打ってググってみるだけでも、いろいろな酒蔵が見つかりますので、スキーに出かけたら、ぜひ地酒で一献傾けるのは、欠かせない恒例行事に違いないわと、思うのでありました。
おまけ:
信楽焼きの狸の置物は、八つの縁起を担いだ意匠なんだとか。
笠 - 思わざる悪事災難避けるため用心常に身を守る笠
顔 - 世は広く互いに愛想よく暮らし誠をもって努めはげまん
目 - 何事も前後左右に気を配り正しく見つむる事忘れめ
通帖 - 世渡りはまず信用が第一ぞ活動常に四通八達
徳利 - 恵まれて飲食のみに事足りて徳はひそかに我身につけん
腹 - 物事は常に落ちつきさりながら決断力の大肚をもて
金袋 - 金銭の宝は自由自在なる運用をなせ運用をなせ
尾 - 何事も終わりは大きくしっかりと身を立てるこそ真の幸福
※信楽 器の店 連月 より引用しました。
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