トウシキキャンプ場の夕暮れ |
伊豆七島も小笠原諸島も、日本の首都、東京都の所管なのですよ。
だから、島内を走っている自動車は、みんな品川ナンバーなのがシュール。
伊豆大島では、そんなことを、大島バスの路線便でも観光案内していました。
そして、島内の自動車も増えて、八千台を超えていますが、軽自動車が多い。
それに、やけにワンボックスカーが多いのですが、荷物を運ぶのに便利なのか。
潮風がきついので、防錆処理を特別に施すのだと、改めて、車内放送しました。
この案内が面白くて、伊豆大島にはカーフェリーが就航していないのだそうです。
だから、東海汽船の貨客船に積み込んで、運搬してくるのだとか言ってました。
なるほどなー、伊豆大島には夜行の客船とか、高速ジェット船しかありませんね。
横浜に住んでいると、電車で熱海まで出かけて、このジェット船に乗り換えます。
そこで、乗船前に思い出したのですが、高速船によく鯨がぶつかるってことをね。
キャンプを終えて帰宅してから、改めて調べましたが、この航路でもぶつかりました。
しかも、つい最近のことで、二月にマッコウクジラと衝突して、一時、漂流するほど。
伊豆近海は、黒潮のせいで、マッコウクジラやザトウクジラの通り道になっています。
ここ五年間で急激にクジラの絶対数も増え、船舶との衝突リスクが高まりました。
これまでは、韓国と北九州を結ぶ航路で頻繁に事故が起きていたと思います。
これ以外で思い出されるのが、ニュースキャスターの辛坊治郎さんらの遭難です。
彼の乗ったヨットが操船不能になり、その原因がクジラだっとのは、記憶に新しい。
元町港は、突き出た岸壁が一本だけ |
ちょっと、心配にはなりましたが、出航してしまえば、スムーズかつスピーディー。
水上スキーみたいに、速度が増すと、船体が水上に浮揚しながら、進むのです。
こうして、小一時間で元町港に到着ですが、その間、うとうと眠ってしまいました。
それだけ、安定した航海だったのですが、事故さえ無ければ、便利でこの上ない。
一方、フェリー航路が伊豆七島にないのは、なぜなのかとも思ってしまいます。
まあ、大島に着いてバスに乗って分かったのは、二車線道路が発達していない。
海上の向こうへは利島も見えますが、緩やかとはいえ円錐形がはっきり見えます。
きっと、断崖が多くて、船着場にしても、一本堤防が沖へ伸びているだけだろう。
そんな場所では、船体の大きなカーフェリーなんか着桟するのも、難しいでしょう。
しかも、伊豆七島は、小さな島が多く、道路延長距離だって、たかが知れています。
結局、フェリーなんか就航させたって、車で走り回るほどの大きな島がないのだ。
ところが、北海道の天売、焼尻島では、しっかりフェリー船が就航しております。
大島からは利島がよく見える |
だから、別な理由もありそうで、あるとしたら地元のバス会社への配慮でしょうか。
大島バスが運行していますが、よく調べると東海汽船の100%関連会社でした。
つまり、航路運営会社が、バス運営会社を兼ねるのなら、競合する車は運ばない。
だから、乗船客と貨物運搬だけに経営を特化させているのは、思わず納得でした。
というわけで、大島の火力発電所は、東京電力の大島出張所が管理していますが、管轄は銀座支店なのだそうで、ここまでくると、首都東京のお膝元ゆえに、何から何まで島の暮らしに配慮があるから、逆にカーフェリーなんか就航させていないのかもしれないと、思ったのでありました。
おまけ:
キャンプ場そばは、ダイビングや釣り場のスポット |
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