職場の皆さんへ、挨拶代わりと言うわけでもないけれど、いつもそうします。
それで、買った場所と言うのが、博物館になった網走監獄の土産物屋。
試食できたし、値段も手ごろで、このピーナツが意外においしかったんだ。
ただ、この包装紙に印刷された”ゴールデンカムイ”の漫画を知らなかった。
子供っぽいけど、良いかと思って買い求めたたが、これが話題になりました。
だって、職場の朝礼で行われるフリートーキングのネタになってしまったの。
このスピーチは、自己の表現能力を高めるために、順番が回ってきます。
勝手に何でも話して構わないのですが、若手の一人が好きな作品らしい。
持っていったお土産に事掛けて、この単行本を買ったてん末を語りました。
何でも、サービスで付く特製しおりが入っていなくて、問い合わせたとの事。
そのことで逡巡した経緯を面白おかしく話してくれましたが、世の中狭い。
自分の職場に、そんなマンガの大ファンがいるとは、思いもしませんでした。
ところで、このマンガのタイトルは、英語とアイヌ語が合体しておりますな。
ゴールデン=金、カムイ=神で、漢字で「黄金神威」と表記されています。
ヒロインが少数民族のアイヌの少女なのも独特ですが、舞台が網走監獄。
正に、北海道開拓期の砂金ブームに沸いた金塊争奪を描いた冒険劇。
そして、金塊のありかが、網走監獄の受刑者たちに彫られた刺青なのだ。
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だからこそ、網走監獄が重要な舞台なので、お菓子が出来ても当然だ。
要するに、このコラボが、旅行から帰って判明したというオチが付きました。
ところで、おいらの年齢からだと、やくざ映画”網走番外地”の舞台なんだ。
この映画で主演した高倉健一をスターダムにのし上げた出世作でしたよ。
一方、道産子にとっっちゃ、荒くれたお尋ね者しかいないマイナスイメージ。
そんな土地に思われて腹立たしかったのですが、後年変化が起きました。
それは、健さん主演の”幸福の黄色いハンカチ”と言うハッピーエンド映画。
ただ、主人公の設定も、この刑務所から刑期を終えて出所するパターン。
設定からして網走番外地のほっこり幸せ偏みたいだけど、良しとしますか。
監督さんだって、寅さんシリーズの山田洋二さんがメガホンを取ったからな。
映画にしても、四十年前で、ロケ地の炭坑住宅街もなくなってしまった。
時間の移ろいを痛く感じますが、北海道の雄大な風景だけは悠久です。
というわけで、歴史遺産になった監獄は、博物館へと転生したのでした。
この”ゴールデンカムイ”の主人公、杉本佐一という名前は、作者の曽祖父の名前だそうでして、しかも屯田兵だったというし、作者自身も道産子ですから、開拓時代の網走監獄をめぐる冒険ロマンを漫画で描ききるのは、同じ道産子にとっても誇らしいのですが、漫画を読まないので作品を全く知らなかったのは、ちとマイナスかなと思ったのでした。