2019年7月1日月曜日

定年退職を迎えた社員たちに支払う退職金で、最近、その金額が減少し続けてい るのを見るにつけ、日本企業の衰退は必然だろう - 確定拠出年金(そのほか )

2017年確定拠出金運用先構成


還暦の誕生日が来てしまった頃、上さんがぼそっと郵便物を渡してくれました。
A-4サイズ封筒に差出人が”JIS&T”とあり、本来は長ったらしい名前の略称です。

正式は、日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジーと言うの。
株式会社なんだけど、要するに、画定拠出付き年金の資金運営をする会社だな。

毎月、給料から天引きされて積み立てられますが、代りに財テクしてくれます。
色々な金融商品を選んで運営してもらえますが、自分は国債とか手堅い商品だ。

実は、株式を預けた三洋証券が経営破たんして、資産で悩んだことがあります。
当時、準大手証券会社の一角を担っていて、バブル絶頂期ではイケイケだった。

ところが、ニュージーランド国債を買ったら為替で半減したり、損失も大きい。
損切りしながら、トントンの収支でしたが、無駄な労力だったと思うのですよ。

当時は、破綻で政府が資産を保証したからラッキーで、今はそんな保証も無い。
だから、今までは給与振込み口座に、タンス預金みたく使わずに残しておいた。

金利もゼロ金利状態で頼みにならないけど、預かってくれるだけ、ありがたい。
そんなご時世をしぶとく生き抜いてきましたが、自分もリタイヤの時期ですわ。

この日本版401Kですけど、65歳まで定年が延長されたので気にせずにいました。
でも、こうやって書類が届けられてしまうと、何か手続きが必要なのだろうか。

    
そう思って書類を読んでみましたが、フローチャートに直すと分かりやすいの。
結論ですが、拠出金は、70歳まで好きなときに引き出せるということでした。

ただし、これからは口座管理手数料が当人負担になり、運用益との皮算用次第。
この手数料は、毎月郵送されてくる報告書に書いてあるそうで確認しましょう。

しかし、はっきり言うけど、おらは一度転職して給料の落ちた経験もあります。
勤続年数も少なくなり、退職金も当てにできなくなると働き始めて思いました。

だから、ちびちび貯め込んで来たので、確定拠出金なんか全く気にしていない。
貰えたらラッキーぐらいに思ったし、会社に右顧左眄する気も毛頭ありません。

というわけで、終身雇用も崩れ、退職金も確定拠出金に改悪で、若者は大変だ。
だから、会社への忠誠心など吹っ飛んでしまい、入社一二年で転職してしまう。

自分の将来を頭に描いて、希望する職種のある会社へ移っていくような潮流は、働き続けると老後の資産形成を退職金と言う制度で、企業が保証できなくなったという情けない成れの果てかもしれず、日本経済もずいぶんと影が薄くなったものだと、つくづく思うのでした。



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