平成17年1月9日滑走 |
このスキー場は、まだゲレンデが混雑している往時、滑りに出かけました。
リフトが二本並んだコースが設けられて、斜面は初級と中級に分かれます。
悪く言えば取りえの見当たらないゲレンデでも、中央道のインターから近い。
なので、よく言えば交通至便ということで、ファミリー客で混雑していました。
以前、愛知県内の名鉄に乗車した際、ここの中吊り広告を見かけています。
紅葉で有名な香嵐渓を見に行く途中のことで、PRはされているのでしょう。
終点が豊橋の電車でしたが、そこから車で旅立てば三時間で到着できます。
往復で日帰りできる行楽地ですから、家族連れでにぎわうのはもっともな話。
もし、ガンガン滑り込んでみたいご貴兄なら、出かけるのはお勧めしません。
テレンコ安全バーンですから、滞在できてもせいっぜい半日ぐらいでしょうね。
まあ、このゲレンデの背後は、主峰、木曽駒ケ岳を頂いた中央アルプスです。
日本三大アルプスの一つですが、北や南のそれに比べてやや稜線が短い。
南駒ケ岳から空木岳を望む |
空木岳登頂 |
こじんまりとした印象ですが、ちゃんと日本百名山に二峰も選ばれています。
主峰の木曽駒は当然でしょうが、もう一つは空木岳で二千八百ちょっとの山。
標高で三千をクリアしなくとも、ここまでの高山であれば、やはりアルプスだ。
そして、このスキー場から空木岳の山頂に至る登山道が開かれていました。
一直線に高度を稼いで山頂まで登り詰められますが、日帰りはちょっと無理。
片道で五時間近くはかかるので、山頂直下にある避難小屋泊りがお勧めだ。
一度、自分もこのコースで登りましたが、避難小屋のそばで幕営しています。
まあ、こ汚い小屋だったと覚えていて、トイレだけを借用した思い出でした。
そんな登山の記憶でしたが、なぜ今になって思い出したのかは理由がある。
それは、中央アルプスだけが県立自然公園の指定に留まっていたからです。
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そして、令和になりようやく国定公園へ昇格されるとかでうれしくなりました。
北アルプスと南アルプスは、すでに国立公園の指定を受けていましたからな。
長野県内の八ヶ岳も国定公園の指定になっていて、中央アルプスはなぜだ。
そんな疑問がずっと残り続けてきた中、今回の国定公園化はおめでたい話。
この中央アルプスは、確かに山稜がコンパクトでも意外にダイナミックです。
木曽駒、空木、南駒ケ岳、越百の山々を縦走すれば、実感できると思うね。
というわけで、このスキー場が空木岳登山の起点になっていたというお話。
ゲレンデそのものは、ご家族連れには好適と推奨いたしますが、スキー道を極めるガッツな滑走を求める諸兄には、あまりに乖離しておりますので、話のネタ程度に滑り込んでいただきたいと思うのでした。
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