葉柄が、やや広い葉身にとりつく形状 |
前の投稿でウマノスズクサ(馬の鈴草)を探していると、紹介しました。
それから、通勤の道すがらや市民の森の遊歩道で、ねちっこく探します。
でも、それらしいと思しきミッキーマスのような葉っぱも、どうも違うようだ。
だって、蔓の途中から花のような突起が飛び出して、それにはない特徴。
ウマノスズクサは、蔓の先端でサキソフォン型の花が咲くのが普通です。
見た目、食虫植物のウツボカズラのようですが、特徴的な花で愛らしい。
なので、周辺で多く見かける、この手の葉は、別物と判断いたしました。
前の投稿でも、追記でアオツヅラフジを紹介しましたがどうもそれらしい。
しかも、雄花と雌花のある雌雄異株で、葡萄のような結実ですが有毒。
なので鑑賞ぐらいでしょうが、種子がアンモナイトの化石に似た感じです。
だから、秋になって実を取って化石探しを楽しみにしようかとも思うんだ。
それで、葉の大きさからオオバウマノスズクサとアオツヅラフジはそっくりだ。
どちらにも、葉の特徴は産毛と説明されており、判断材料になりません。
後は、花の形で判断ですが、結果はアオツヅラばかりで諦めかけました。
他方、ご近所でこの植物を育てているらしい、ご家庭があるにはあるの。
ただ、お年寄りの住まいらしく、突然に押しかけたら怪しまれないかなあ。
姫路の市蝶、ジャコウアゲハ |
韓国(1976)・ソ連(1987) |
それでも、もし家の前でご老人を見かけることがあれば話しかけてみよう。
そんな気持ちで通りかかれば、なんと軒先で椅子を出して座っていた。
古びた家屋の間取りに、玄関先の土間はトタン屋根が葺かれています。
その土間にある肘掛け椅子に、つくねんと老人が座っておられて今だな。
声をかけて育てていないかと聞いたら、欲しければ構わないと快諾の声。
実際、栽培しているのは奥様で、昆虫標本を作るのが趣味のようです。
捕虫網を使うと痛めてしまうからで、標本づくりのこだわりが半端ないの。
玄関の土間には昆虫標本も置いてあり、著名な養老孟司の女性版。
この野草は周辺で自生していたそうですが、今はもう無いと聞きました。
ごく当り前の植物だったと残念そうでしたが、二株を分けてもらえました。
こうして、急いで家に戻って根を10センチ少し残して、植え付けます。
根を残す長さは、他のブログでも説明のあったので、それにならいました。
ちなみに、近所で見るジャコウアゲハも、老婦人が育てた蝶なのでしょう。
というわけで、野生のを付近で見かけた記憶があるので執拗に捜索中。
今回、分けていただいたのは一般的なウマノスズクサですが、葉が大ぶりなオオバウマノスズクサや、関東地方で繁殖するタンザワウマノスズクサというのもありまして、これらのタイプが近所で繁殖していないか、執拗に探索するパラノイアの自分なのでした。
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