ダム湖は、土砂が堆積し過ぎて浅くなってしまえば、単なる河原に変貌します。
写真は、伊奈川ダムといって南信州の大桑村にある発電が目的のダムなんだな。
見ての通り、貯水能力もほぼ無くなり、雨も降らなければ発電は無理でしょう。
これは、ダム湖の宿命で、実際は固定に土砂がたまらないように放流もします。
排砂放流とも言いますが、長期間、堆積した土砂は一部がヘドロ化しやすいの。
だから、放流すれば河川の環境が著しく阻害されたりと、社会問題化しやすい。
まあ、天然の湖沼でも、土砂が埋まって浅くなると水辺には植物が繁茂します。
アシ、ヨシ、ハス等がそうですが、もっと浅くなれば湿原に変貌していきます。
この湿原も、水の流れ込む源がなくなって乾燥すると、ありきたりの土地です。
こうして、湖沼の一生は終わってしまうのですが、ダム湖の場合はいきなりだ。
人の手によって短期間で人造湖になって、用途も定められて浅くもできません。
それでも、お天気次第では、降雨で上流の河川から大量の雨水が湖に流れ込む。
ダムの堰堤にしたって、貯められた湖水を支え切れるのに限界がありますわな。
もし、危険水位に達してしまえば、その時は放流せざるを得なくなるのですよ。
それで、この伊奈川ダムを見ると、貯水力がないので何時も放水している感じ。
すでにダムの機能をはたしていないと思うのですが、思い出したのは三峡ダム。
中国は長江上流にある世界屈指の大規模発電ダムですが、放水の真っ最中です。
貯水能力を超えて危険水域に達したから、警報も出さずに放流するという荒業。
おかげで、下流域の住民は、報せもないままに突然の増水で洪水に直面します。
そんな被災地のニュースが、日本にも漏れ伝わるようになりましたが恐ろしい。
そして、こんなことを日本ですれば訴訟問題ですが、さすが全体主義の中共だ。
お上に盾突く奴らはひっ捕らえて牢獄送りなど、自由自在ですから気にしない。
それで、今年は八十年ぶりの大雨とかで、ダム自体が決壊すると噂される始末。
実はダム建設が始まった頃、一万年に一度の水害に耐えられると豪語しました。
それが建設中で千年に一度、竣工したら百年に一度は耐えられると弱気な発言。
そうしたら、とどのつまり、二十年に一度の洪水に耐えられると落ちぶれたよ。
現在の洪水にしたって、八十年ぶりの洪水と言っているから、壊れるのは必至。
恐ろしくなってきたが、オオカミ少年みたいに決壊だと喚く理由は他にもある。
それは、中国の建設は、袖の下が八割で、残り二割で誤魔化すという劣悪工事。
なので、もうすぐ決壊してもおかしくなくて、カウントダウンすべきだろうな。
長江流域・三日月湖 |
加えて、流域の地図を見ていて気が付いたのは、周辺に湖沼がやたら目に付く。
長江と水路で連結していますが、あふれ出た川水を貯めている役割なのだろう。
ただ、最近の経済開発ブームで三分の一の湖沼が埋め立てられてしまったとか。
そうなると、増水を貯水する能力も失せて、あふれ出た水は行き場を失います。
だから、長江に流れ込んだままで三峡ダムに達すのだろうが、土砂も溜まるな。
湖底もどんどん浅くなって貯水する能力も減退して、放水しまくりなのだろう。
というわけで、三峡ダムは電力利権の江沢民一派が金づるにしたプロジェクト。
これによる蓄財は計り知れないものがあったと言われていますが、もし、ダムが決壊したら流域に住む四億人の人民が被災することになるので、さすが中国共産党幹部連中、私利私欲の塊でそんなことは知ったこっちゃないと、もし災害が起きたら責任をだれに押し付けようかなどと、汲々としているかもしれないと思ったのでした。
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