沖縄スズメウリ |
自分の住むエリアは、住宅街なのに起伏に飛んでいて、毎日がハイキング気分。
近所のスーパーへ買い物に行くのにも、必ず坂を上り下りする日常なんですな。
せいぜい登っても高低差が三十メーター以内で、慣れてしまえば健康増進です。
このため、見晴らしの効く小高い場所から富士山が見えるので、地名が月並み。
富士見台とか、富士見が丘と名付けられており、陸橋には富士見橋の命名まで。
この橋からは確かに富士山への眺めがよいのですが、このそばに地区の最高点。
国土地理院の地図を見ると、黒ポツで86メーターと表記がされている地点です。
さすがに三角点ではないようですが、標高点として計測された丘と思われます。
それで、この丘陵の脇をすり抜ける坂道に沿って、冒頭の植物を発見しました。
真ん丸い形状の表面に縞模様もあり、ウリ科の植物らしいのは想像がつきます。
ただ、ラグビーボール状のカラスウリとは形状が違うし、表皮の模様も違うな。
縞模様も書道で字を書きなぐった下手糞さで、すっと縞が流れておりません。
なので、面白い植物だと思って、ググってみると”沖縄スズメウリ”と出ました。
地名からして南方の植物には間違いないようで、園芸用に種も販売されていた。
パッケージの写真が検索されてきたので、誰かが面白半分に撒いたのでしょう。
ただ、この小道の脇は茫茫とした薮になっていて、隣家の住民が撒いたのかな。
崖下は整理された区画の住宅街ですので、園芸愛好者がいたのかもしれません。
それで、このすぐそばで、山椒の葉によく似た低木を見つけてしまいました。
これはラッキーと思って、挿し芽ができるかもしれず、改めて訪ね直した次第。
じっくりと観察したのですが、山椒特有の粗目なギザギザ葉と違ってすんなり。
しかも、葉が二枚一組で枝から生えており、山椒の葉が交互に生えるのと違う。
枝から出ている葉が三列までしかないし、葉を揉んでも匂いが全くしないんだ。
ちょっと、違うと思って調べましたが、どうも、これはフユザンショウだろう。
葉軸に翼が付かないのが気になりますが、葉が落ちない常緑の雰囲気はあるな。
なので、来年、春が来たら調べに行くとして、残っていた数粒の実を採取した。
実が熟せば種子も採取できて、それを育ててみれば、どんな山椒か分かるかも。
一方、近くにカラスザンショウの幼木が数株ほどありましたが、違いは歴然だ。
葉っぱの大きさと長めな形状が全く違って一目瞭然で、見誤りはありませんな。
というわけで、この枝に赤いテープを巻き付けて識別しやすいようにしました。
今まで、あまり登山者の登らない踏み跡の不明瞭な山道を歩くとき、道しるべとして幹や枝に巻き付けてある赤いリボンやテープが役に立った記憶があるのですが、今回の目印についても、ふと思い出してやってみた分けでして、春になって薮が元の黙阿弥で茫々として来ても、この赤いテープでたやすく発見できるはずと考えた自分なのでした。
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