しかし、健康診断を受けると血圧の結果が悪くて、毎回、再検診の呼び出しだ。
だって、上が160で下が100になんて狂気の沙汰で、自分で測れば正常値です。
毎日、朝食前と就寝前に測るのですが、極端に悪い値は出ないのでおかしいよ。
まあ、看護師さんの白衣を見ると、緊張して血圧の上がる症状が白衣症なんだ。
自分もそうなのだろうかと思いますが、診断の結果が出た以上、再検診は義務。
こうして、二月初旬に呼び出しを受けましたが、月末へ変更した理由があるな。
それは、コロナ流行り病が少し落ち着くだろうと思って、先延ばししておいた。
診療所は、東京の半蔵門と言う一等地にありますが、ドアツードアで一時間半。
業界所管の健康保険組合は歴史もあるから、こんな場所で運営できているのか。
とにかく、一年に一回は呼び出しを受けて、東京まで小旅行しているのでした。
それで、今年で特に印象が残ったのは、間もなく診療業務を廃止するという事。
組合の運営事務だけがビルに残って、診療所の階はもぬけの殻になるらしいな。
ビル全体が組合の所有なのですが、経費節減なのか、アウトソーシングなのか。
いずれにせよ、今年が最後になるので、記念にと思ってあたりを散策しました。
すると、半蔵門ミュージアムという美術館を見つけて思い切って入館してみる。
先ず、無料なのが驚きでしたが、宗教団体の運営する仏教美術品の展示らしい。
ただ興味を惹かれたのは、写真家、井津建郎の仏教遺跡を紹介する特別展です。
自分も、アンコールワット、スコータイ、アユタヤ、バガンを旅行しています。
だから、懐かしさから、出品されている写真と自分の記憶を照合したくなった。
こうして、中に入ってみて、自分の記憶と一番一致した写真は、アユタヤだな。
木の根に覆われた仏頭を撮影して、白黒プリントで焼き付けているが物悲しい。
自分が見学した時は、暑い中を汗だくで見ていたから、静寂さを感じなかった。
でも、こうしてモノクロの写真で見ると、世のはかなさを強く感じてしまった。
一方では、パガンのパゴダ一群を見渡す全景写真などが、似たような印象です。
乾季の頃に訪れたので、土ほこりのせいか、大気がもうろうとした記憶がある。
写真もそのような印象で、そんな感じだったなあと記憶が蘇ったのが不思議ね。
他には、アンコールワットのバイヨンもあったけれど、定番のアングルっぽい。
だけど、あの石像の顔つきの迫力は、撮らずにはいられないのも分かりますな。
という分けで、もう半蔵門に出向くようなことはないからいい思い出になった。
この展示写真のなかで、ラオスのルアンパバーンにある石窟内の仏像写真が良くて、後ろ姿だけなのですが、前から見たらどんな風に仏さまを拝められるのだろうと、つい想像を掻き立てられる自分がいるのでした。
<自分の撮影写真を紹介するね>
カンボジア・アンコールトム
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