2022年3月5日土曜日

ピアノを弾かずに作曲しながら、どうやって大掛かりな楽器編成や、色彩的な管弦楽の手法となる音楽を編み出したのだろうか ー ヘクトル・ベルリオーズ(作曲家)

   
ディズニーのアニメ、『おしゃれキャット』に登場する子ネコたちがかわいい。
パリに住む大金持ちの貴婦人、ボンファミーユ婦人が飼っている設定なんだな。

左のネコちゃんは、ベルリオーズと言って、作曲家ベルリオーズと同じ名前ね。
名前のとおり音楽家になることを目指していて、右のトゥルーズは画家が目標。

それで、ベルリオーズは、フランスロマン派の巨頭で”幻想交響曲”が有名です。
気になったのは、ピアノがほとんど弾けないので、ギターで作曲したんだって。

なのに、かの高名なパリ音楽院に入学できたので音楽の才能があったのだろう。
最初は、親が医者だったので家業を継ぐべく、医科大学へ入学したのは秀才だ。

だから、勉強一辺倒で音楽は趣味に過ぎず、ギターを弾き始めたのは15歳から。
それでも、学習するのは慣れていたのか、和声の音楽理論も独習していました。

若き日のベルリオーズ
    
つまり、ご本人は、音楽好きのあまりに作曲家の道を歩んでしまったという事。
要するに、非常に耳が良くて、ピアノで音を鳴らさなくても音をイメージした。

だから、ピアノが弾けないのに作曲できたのは驚きで他の作曲家もそうなのか。
先ず、ベルリオーズに似たような人物は、ロシアのリムスキーコルサコフだな。

ピアノは15歳まで習ったことがなく、その代わり、軍楽の管楽器を知っていた。
元々は軍人一家で海軍兵学校に通いましたが、同時に音楽も研鑽していました。

これは、医者と軍人の違いだけで、地頭の良い家庭の出身だったからだろうな。
両者とも、後世に多大な影響を与えた管弦楽法の著作を残したのが、興味深い。

頭の中で、音を理論的にまとめ上げて作曲できるような秀才だったのでしょう。
他方、人前で演奏できるほどに上手ではなかった作曲家は、意外に多いのです。

先ず、交響曲「新世界」で有名なドヴォルザークは、ビオラ演奏が下手だった。
このため、楽団仲間からいじめられたようですが、ワーグナーも負けていない。

音楽一家の出身なのに、親が楽器を熟達させる気がなくて独習のような雰囲気。
しかも、初期の作品には、正規の音楽教育を受けていない印象があるのだそう。

それを補ったのが本人の哲学への造詣で、それがあのような楽劇を生み出した。
だから、ピアノが上手だから、名作を後世に残す作曲家になれる分けでもない。

というわけで、日本の作曲家”すぎやまこういち”氏も、ピアノは弾けなかった。
音大志望だったのを諦めて、東京大学理科II類に進学したというのは、やはり地頭の良い秀才に違いなく、音を頭の中でイメージしながら作曲できたのではないかと思うし、やはりベルリオーズやリムスキーコルサコフのような人であればこそ、後世に名を遺せる作曲家になれたのであろうとも思ったのでした。



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