戦争を防ぐための”平和の五要件”は、ラセットとオニールが提唱したものです。
先ず、次の五要件を満たさないと、国家は戦争を起こしやすくなると言います。
① 互いに同盟関係をむすぶ
② 互いの相対的な軍事力が均衡する
③ 互いに民主主義の程度が増す
④ 互いの経済的依存関係が増加する
⑤ 互いに加入している国際的組織が増加する
ロシアがウクライナに侵攻して一か月が経過しましたが、政治体制の違いかな。
確かに、第二次大戦後、民主主義国家同士で戦火を交えた事例は、まれなんだ。
しかし、一方が民主主義国家であっても相手が異なる体制では衝突が起きます。
共産主義、全体主義、独裁主義といった、土台キジルシが支配する構造だもの。
これを思うに、ロシアは選挙制度があるというものの、投票など名ばかりです。
結局、独裁主義の体制を強化維持するために仕組まれたプロパガンダ行事だな。
そうなると、ウクライナはどうかと言うと、民主主義で選挙が行われています。
確かに汚職や腐敗はありますが、新ロシア派や親欧米派の政権が交代している。
プーチンの豪華別荘 |
だから、腐っても民主主義で、ウクライナが戦争を起こすとは考えられません。
国民全体が政権の運営を監視できるし、選挙によって体制を覆すことができる。
この点で、ロシアの③番目は失格な分けで、全体主義の中国も間違いなく的確。
一方、ロシアはウクライナ領土のクリミア半島を、ロシア系住民の保護で占領。
昔なら、圧倒的兵力を送って占領してしまえば済むものを、欺瞞の住民投票だ。
投票所の前では、武装した兵士が監視しているなど平和的であったのだろうか。
むしろ、ウクライナ系住民は、脅されてYesと投票せざるを得なかったと思う。
だから、今回のロシア侵攻にしても当然の帰結で、NATO加盟国にも脅威です。
一方、ウクライナはロシアとNATO加盟国の狭間にあり、どちらにも属さない。
このため、両者の権益を脅かさない緩衝国家の意味付けで、かわいそうな宿命。
だからといって勝手に軍事力で侵攻するのは鬼畜の仕業でロシアは断罪すべき。
仮にプーチンを誅殺しても、全体主義国家では新しい僭主が誕生するだけです。
それに、①の同盟関係も、ロシアはベラルーシだけなので簡単に壊せるだろう。
②の相対的な軍事力にしても、実戦では意外に杜撰な作戦展開で、弱いと判明。
食料も不足ぎみで、ウクライナ住民の民家や食料品店に押し入っては強奪する。
ロシア軍は、野盗か山賊なみで、こんなモラルなき軍隊は、掃討すべきだろう。
他にも、 ④の経済的依存関係では、欧米の経済制裁がじわじわ効いてきている。
頼みの綱は中国でしょうが、あの認知症の大統領が会談で脅しつけたから無理。
というわけで、ロシアは、この際、国家ごと失くしてしまべきだと極論の考え。
生かしておいても、全体主義の国家で、核兵器をこのまま保有し続けるのならば、何度でも戦争を起こそうとするならず者国家になるだけで、それを中国と組んで世界を混乱に陥れ入れるのならば、国家の消滅であっても当然だと思う自分なのでした。
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