”ゆっくり霊夢です。ゆっくり魔理沙だぜ”で、始まるネット動画はよく見ます。
この二人の対話方式を色んな人が使っているようですが、勘違いをしたんだな。
だって、キャラの声がみな同じなので一人が作っているとばかりに思いました。
ところが、このキャラは、著作権フリー状態なようで、これに音声が付随する。
この声こそ、アクエスト社の音声合成ライブラリー”AquesTalk”がベースです。
「ゆっくりボイス」と呼ばれていて、当初は組込みで用途を限定していました。
特に、フリーソフトウェアの「SofTalk」は、このライブラリーを活用した分け。
金がかからない読み上げだから、「バーチャルアイドル」用にはもってこいだ。
一方、霊夢キャラは、同人サークルが企画制作する「東方Project」の派生です。
”博麗霊夢(はくれいれいむ)”なら、相方は”霧雨魔理沙(きりさめれいむ)”。
最初は、アスキーアート |
このキャラは、NECのPC-98シリーズのパソコンゲームが起源になるレトロさ。
あまりにアンティークで、ITの発展と共にキャラ自体も進化した感じがします。
こうして、黎明期のパソコンソフト業界は、著作権も気にせずに発表していた。
開発者は楽しければよかったのでしょうが、これが音声開発にまでつながった。
要するに、どっちも著作権がフリー状態だから、みんなががつがつ使いまくる。
こうして、この仮想アイドルを使ったVチューバーが、雨後の筍状態で出現だ。
その結果、ニコニコ動画、ユーチューブ併せて一千万本以上の動画が誕生した。
まあ、自分的には一人でどうしてこんなに作れるのかと愚かに勘違いしました。
ただ、フリーソフトの恩恵で、個人の動画制作が飛躍的に発展したのも事実だ。
いやー、こんなことも知らずにいたのかと思いつつ、今回の争点は著作権です。
だって、ITニュースでは、SofTalkが“ゆっくりボイス”の対応を終了発表した。
ライセンス契約で折り合いつかなかった点が原因のようですが、ままある話だ。
権利関係など詳しくは分からないのですが、ゆっくり動画はどうなるのだろう。
調べたら、この音声サンプルの使える編集アプリが存在しているのが分かった。
だから、これからもゆっくり動画は、大量にリリースされ続けていくのだろう。
現に、このニューが発表されてからでも、ゆっくり動画は着実に増殖中でした。
というわけで、SofTalkの開発をしたcnccさんは、前回のライセンス更改で、旧ライセンスに比べて冷遇されていると感じてきた中で、趣味であるはずのプログラミングを苦痛に感じるようになりました、などと吐露するようでは、なんだか開発者がかわいそうに思えてきてしまったのでした。
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