もし、お住いのご近所で高層マンションが建ってしまったとしてみましょうか。
そして、見晴らしや眺望が悪くなったら、誰が補償をしてくれるのでしょうか。
もちろん、法的に景観・眺望の利益が権利として保護されるのか議論はあるな。
ただ、高層ビルで地域特有の景観が損なわれるのなら、公共性が主張できます。
最近だと、積水ハウスが、国立市で完成目前のマンション建設を中止しました。
富士山の眺望に与える著しい影響を再認識したというの理由ですが、何で今更。
この件では、実は国立市に前例がありまして、明和地所は勝訴をしております。
結果、マンションは建設されましたが、明和地所の企業イメージは下がったな。
これが尾を引いたというのでもないのですが、積水ハウスは取り壊してしまう。
もったいないお話ですが、富士山の景観が損なわれるお話は影響がありました。
さて、こういう景観を損なうマンション建設は、東北の盛岡市でも湧き上がる。
実は、ニューヨークタイムズが、2023年に行くべき場所に選ばれた都市です。
これが、大きく報道されたこともあり、国内外から旅行客がこぞって訪れます。
アメリカ人の作家が「歩いて回れる宝石のような街」と推薦しただけの景観だ。
だけど、市内中心部のマンション建設で、昔ながらのたたずまいが失せそうか。
この盛岡の街並みが変わりつつあるということで、これも景観が問題なんだな。
これに加えて、国宝のお城を見下ろすようなマンションが建ったらどうしよう。
実は、この問題が本当に起きていて、島根県の県庁所在地、松江市で勃発です。
国宝なり立ての松江城ですが、天守閣とほぼ同じ高さでマンション計画なんだ。
これが進行中で、お城から三百メーターあるかないかの距離に建てられる算段。
最近は、お城ファンが、心を熱くして推している城の一つにランキングアップ。
だから、島根県として重要な観光資源にみなしていて、そこにマンション建設。
そりゃ、おらが町の天守閣と同じ高さのマンションなど不遜もいいところだな。
というわけで、この不届きマンションが竣工する前に、松江城を訪ねてみます。
二月末のまだ寒い時期で、梅が咲いている頃かと思いますが、出雲大社を回ったり、小泉八雲記念館を見学したり、もちろん県内のスキー場で滑ることは外していない自分なのでした。
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