2017年1月1日日曜日

小樽天狗山スキー場にも、安全標識はあったなと思い出しつつ、古代文字もピクトグラムの仲間なんだ - 手宮古代文字・フゴッペ洞窟遺跡(小樽市・北海道)

   
♪♪ 二人で歩いた 塩谷の浜辺  偲べば懐かし 古代の文字よ ♪♪
この歌詞が出てくるのは、二番で、この動画の1分53秒あたりからです。

古代文字というのは、現在では否定されていますが、岩壁にのこされた線刻画です。
洞窟に残された遺跡なのですが、これが絵文字に見えたから、日本が騒然とします。

古来、北海道の先住民族はアイヌの人々だけなので、その祖先が書いたのだろう。
いや、日本海を挟んだ大陸から渡って来たツングースの靺鞨族だったかもしれない。

発見されたのは、明治より以前の慶応三年で、石工の長兵衛さんが見つけました。
海岸の岬沿いに石材を探そうとして歩き回るうちに、洞窟に足を踏み入れたのです。

そして、その奥壁に彫刻らしきものがあると、土地の人々に語り伝えられて来ました。
まあ、その道の専門家ゆえ発見できたのであって、単なる凹凸にしか見えないのだ。

でも、どうして文字だと創造が飛躍してしまったかは、中国の古代書体が一因です。
紀元前、中国では甲骨文字や青銅器に刻まれた金文文字が、使われてきました。

そして、印鑑に使われる「篆書」も、一見すると絵文字の延長線上にしか見えません。
つまり、言葉や文字の代わりに見れば分かるように、図案されたピクトグラムなんだ。

甲骨文字と北京オリンピックのピクトグラム
真似したのでそっくり

まあ、日本人は、表意文字の漢字を使い慣れて来たので、篆書も素養はありました。
だから、後年、学者が文字にイメージを膨らませてたのも、基本が漢字だったから。

でも、文字として見るには、少しでも体系的な文法と考えられる構文であって欲しい。
しかも、刻まれた文字らしき図案の数が意外に少ないので、意味不明なままです。

もし、何かまとまった考えを表したければ,もう少し彫刻の種類も多くなるはずだろう。
どうも、これが文字だと目の前に示され、漢字の延長線上で錯覚したのかもしれない。

むしろ、欧米の学者なら、呪術の意味を込めた原始絵画だと見なしてしまうでしょう。
実際に、明治のお雇い外国人学者も調査していますが、肯定的見解とは言い難い。

なので、呪術を行うシャーマンの有翼人が、儀式の様子を雄弁に物語ったものか。
何れにせよ、文字ではないが絵文字的な線刻画ならば、ピクトグラムには違いない。

その一つにペトログリフ(petroglyph)があって、この手宮は事例としてうってつけです。
そして、後に発見されたフゴッペ洞窟画も、その信憑性を裏付ける遺跡になりました。

グーグルドライブはこちらから
簡単に洞窟の全容が分かるよ

これらの絵文字は、言語との結びつきはありませんが、何かの意味を表す図像です。
だから、これを絵文字 (pictogram) と呼ぶこともあって、広義で文字かもしれません。

というわけで、東京オリンピックで始まった競技のピクトグラムだって、似たようなもの。
毎回、手を変え、品を変えたデザインが使われて来ましたが、異色は北京オリンピックでして、古代の漢字書体からインスピレーションを受けて、これらのピクトグラムがデザインされている分けでもあり、意味を伝えたいという方法は千差万別なれど、これからはスキー場の安全標識にも注意を払って、楽しく滑走してみたいものだと、入りたてのスキーシーズンに心を躍らせるのでありました。


おまけ:
北原ミレイの歌う”石狩挽歌”でも、古代文字の歌詞が登場しております。
♪♪ オンボロロ オンボロボロロー かわらぬものは 古代文字 ♪♪
(3分5秒あたりから)
ユーチューブはこちらから、クリックしてね

スキー場の安全標識は、こちらの二つのサイトから種類を確認できます。

①全国スキー安全対策協議会 - 日本鋼索交通協会

②山栄開発株式会社

安全な滑走のために、チェックしておきましょうね。


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2 件のコメント:

  1. イトーマン2017年1月3日 11:44

    名寄プリン食べました。黒ゴマプリンはゴマの風味が濃厚でエキスが苦く、辛党の人にもお勧めです。エスプレッソプリンは芳ばしいシロップとよく合っていました。ブラジルは駅と西条デパートの中間くらいにある小さな菓子店、喫茶店です。

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  2. 行きましたか、このプリンは、名寄の道の駅でも売っていますね。
    それと西条スーパーにも立ち寄ってみてね。
    地元資本で年商が二百億円規模もあり、大手に対抗してがんばっています。
    北見枝幸町に支店のショッピングモールがあり、買い物をした思い出もあります。

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