昨年の米大統領選からなのか、世相を表現する耳慣れない言葉を目にしました。
それは、”キャンセルカルチャー”なる英語なのですが、直訳だと取り消し文化。
何でもかんでも、”ダメ、ダメ”と脊髄反射で反応するようなニュアンスがある。
正確には、特定対象の発言や行動を糾弾して、その対象を排除する動きらしい。
実際には、不買運動を起こしてみたり、放送中の番組を中止させたりする乱暴。
やられた方は迷惑千万でしょうが、やる方は真面目になって行動を起こします。
ただ、政治的な引用では、奴隷制や人種差別の歴史にまでさかのぼって大批判。
米国では歴史的人物の銅像を破壊したりと、単なる不満の八つ当たりでしょう。
まあ、時代が進むにつ入れて、世の中の価値観も変化するのは当たり前と思う。
ですが、その時代の象徴だった銅像を破壊したところで、単に犯罪者扱いです。
哀れな建国の父 |
だから、根本を変革するには時間をかける必要があるのに、直情径行で短絡だ。
特にリベラリズムを信奉する人にその傾向があり、稚拙な思考回路に過ぎない。
一方で、リベラリストは価値観の多様性も標榜しますが、それは仲間うちだけ。
つまり、仲間の認めたイデオロギーを最初に受け入れなければならない掟です。
そうすれば、何をしようが多様性だと認識されますが、これがリベラルの正体。
だから、マスメディアに擁護されたBLMは、都市で暴動を起こしてしたい放題。
他方、考え方の受け入れを拒否すれば、それは多様性に含まれない異端扱いだ。
これって、全体主義そのものではないでしょうか、或いは、カルト集団なのか。
BLMの幹部など、共産主義思想に感化されているのは事実で、これぞ全体主義。
実は、BLMは中国共産党の支援を受けて、米大統領選をかく乱した噂もある程。
文革の糾弾も似たようなもの |
他方、全体主義の下だと、キャンセルカルチャーすら弾圧されて存在しません。
つまり、共産主義体制こそが、米国の民主主義体制を陥れるのに活用したのだ。
そんなことも露知らず、影響を受けて行動したアメリカ市民は、ナイーブだな。
というわけで、まんまと中共の思想戦にはまり込んだ米国は、免疫が無さすぎ。
キャンセルカルチャーの発想法自体、善悪の判断しかなくて、その中間のグレイを認めないのが、実生活は乱暴過ぎると思いますが、日本では文化的傾向として忖度したりしながら、まあまあで解決して迎合しますので、これならキャンセルカルチャーも根付くことなく、風化してしまうのであろうなと思ったのでした。
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